【文スト】文豪学園男子寮3【学パロ】

第67話 ページ2

母との電話を終えた後、盗み聞きをしていた芥川君と敦君と太宰さんを睨みながら、｢全部聞いていたんですか？｣と、皮肉っぽく言った。

敦君は相変わらず嘘が下手だし、芥川君は何にも言わないし、太宰さんは口笛を吹きながら何処かに行こうとするし……

｢一つ、聞いて良いですか？｣

『良いよ、聞く内容によってはどつくけど。』

｢Aさん、誰かと婚約するってことは……その方と結婚すると言うことですか？｣

『まあね。私的には嫌だけど……』

芥川君が、誰かさんと違って真面な人間で良かった。

『母は、その話は乗り気じゃないらしいんだけど、なんせ祖母と、私の婚約予定者もフランスに在住してるらしくて、若しかしたらこのままずっとフランスにいるかもしれないし……』

｢中也さんには、言ったんですか？その話。｣

『まだだよ。本当は後から皆纏めて話したかったんだけどね……』

｢ごめんなさい……｣

母は、祖母をなんとか説得してくれるみたいだけど、婚約か……何だか嫌だなぁ。

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