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Reminiscence_6 ページ10

「中也君、あれから時間が少し経ったけど、A君のことについて何か思い出したことがあったかい?」

首領の執務室に個人的に用があったので、俺は昼飯を食べた後少しの時間だが、此処にいた。

相変わらず、エリス嬢は飽きずにクレヨンで絵を描いており、パッと彼女の絵を見てみると、「エリス嬢に服を着せようと頑張って追い掛けている首領」ように見えた。

「どうかしたかい?」

「いえ、何も……」

エリス嬢の絵から視線を離し、俺は直ぐに首領の方に視線を戻した。

「まだ、彼女の事についてハッキリと思い出せないことが沢山あります。でも──」

「でも?」

「この前、記憶を無くす前の俺が彼女と一緒に行ったとされるカフェに行った時にふと……」

─初めてのデートで、そわそわしながら注文の品を待った時の光景が自然と脳裏に……

俺の話を聞いた後、首領は側に寄ってきたエリス嬢の頭を優しく撫でながら、目を閉じながら穏やかな声で「君の中で、少しずつ彼女という存在が戻ってきたのではないかな」と、言った。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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もえ(プロフ) - きのこさん» きのこさん、はじめまして!4年前の作品を見つけて下さりありがとうございます☺️そう言っていただけて嬉しいです!生まれ変わって、中也と出会えますようにお祈りしていますね😉 (2月17日 6時) (レス) id: ead2063f7d (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - かなり期間が空いてますが初コメ失礼します!! もぉ、感動過ぎます、、、早く生まれ変わります笑  お疲れ様でした!! (2月15日 23時) (レス) @page19 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - いえいえ、こんな素敵なお話を読ませて頂き、私は幸せです!!はい、此れからも応援してます! (2019年5月3日 8時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 麗華三日月さん» そういって貰えて嬉しいです。+゚(゚´Д`゚)゚+。新作も無理せずに頑張ります!最後まで閲覧ありがとうございました! (2019年5月2日 22時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - めっちゃ、感動しました〜!!もう、途中からずっと大号泣です!中也の為に…何て素敵なお話でしょうか!本当に、もう、言葉が出てきません。読んだ後、もう一度読み直して又泣きました…尊敬してます!新作もどうかご無理なさらず〜。応援してます! (2019年5月2日 22時) (レス) id: 6282970e91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/  
作成日時:2019年3月31日 22時

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