puzzle*4 ページ5
『人が助けたって言うのに、何で笑うんですか!!』
こんな大声で叫んだのは、小学校の卒業式でやった、恒例の呼びかけ以来かもしれない。
「ごめんごめん、悪気は無かったんだ………本当に。」
『“本当に”ですか?』
私の問いに、男性は首を縦に振った。
「因みに言うとね、私は今悩みなんてあるけど、いつも彼に会う度に、身長が小さいのを馬鹿にしているから、此と言った悩みというのは無いんだよね。」
『悩みがないなら、何故入水を……?』
「私の趣味だから。」
彼の言葉に、私は耳を疑った。
ちょっと待って、この人何言っているの。
『趣味?自 殺が……?』
「そう、趣味。」
“こんなの当たり前だよ”の顔をする男性。
いやいや、当たり前じゃないから!!趣味が自 殺なんてそんな人いないから!!
『あの……一旦違うところに行きます?』
先刻、散歩をしていたら綺麗なお姉さんから貰った、“何かお困り事があれば、武装探偵社へ”と書かれたビラを左手で握り締めながら、もう片方の手で男性の腕を掴んだ。
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u./hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年2月26日 18時