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memory#20 ページ21
校門に出るまでの所で、佐倉と肩が当たり、そのままの流れで、駅のベンチまで一緒に同行してしまった。
実を言うと、俺は佐倉のことを中学生の時から知っていて、然も俺の初恋相手。
クラスは一度もなったことが無かったが、周りでは“5組の佐倉Aはかなりの美人”と、結構評判だった。
そんな佐倉と、真逆高校まで一緒だなンて佐倉のことを好きになった、当時中学1年だった俺は思いもしなかっただろう。
時が流れて今、俺は佐倉の隣にいる。
何故か分からないが、佐倉は涙を流していたので“何で泣いているンだ?”と、ダメもとで聞いてみた。
─私……先刻、泣いていた……?
返ってきた答えは、意外にも佐倉らしくない普通の言葉で。
そして、その後に突然涙を流すもンだから、俺は佐倉とどう接したら良いのか分からなくなった。
涙を流し、片方の手でおでこを押さえながら、佐倉は“何勝手に浮かれていたんだろ、私………”と、小さな声で呟いた。
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年1月1日 21時