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memory#17 ページ18

彼のあの時の切ない歌声が、何回も………何回もループしている。

あれから、中也君があの時歌った曲の歌詞にあった“My princess”は誰に向けての言葉なのだろうか?

“若しかしたら、他の人かも……”なんてこと思うと、胸が少し痛い。

別に、私は恋愛とかそういうのに興味はない。

理由なんて元からないが、昔からそうなのだ。

小学生の頃………クラスの女子達が、一つの机で輪になって“◯◯君と今日目が合った”、“◯◯君と△△ちゃんが付き合っているんだって”などと話をしている光景は、私は好きではなかった。

だからか、私の中で恋愛というのは“別世界の話”だと勝手に思い込んでいる。

「この前、軽音楽部の1年生ボーカルの男の子が、初めて歌詞を書いた曲を、聴いたんだけどね………」

軽音楽部で、然も1年生のボーカルの男の子というのは、中也君しかいない。

私は、すれ違う素振りを見せながら、上級生らしき女子二人の会話に耳を立てて聞いた。

「あの歌詞の意味は、1年生のボーカルの男が幼い頃に出会った名前を知らない女の子に“また何処かで会いたい”と言うメッセージを込めて歌ってるらしいよ!」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/  
作成日時:2019年1月1日 21時

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