memory#13 ページ14
『中也君、如何したんですか?そんなに慌てて……』
何だか今日の彼は、あたふたしていて何処か落ち着きがない。
「一言で纏めると、あることが理由で部活仲間に追い掛けられてンだ。兎に角、何処か隠れる場所はないか?」
あぁ、成る程。それが理由で追い掛けられていたのか………
いや、今は納得している場合ではない。
彼が隠れられる場所を見つけないと………
「中也さーん、何処におられるんですかー?」
廊下から、聞き覚えのある声が聞こえた。
若しかして、この声は中也君の部活の人だろうか。
彼も彼で、いい意味でわかりやすい声をしているから直ぐに分かる。
「あぁ、やべぇ………俺、あの掃除ロッカーに隠れるから、俺を探している奴がいたら“見てない”と言ってくれねェか?」
そういって、中也君は一人掃除ロッカーに入った。
「ここら辺で、オレンジ掛かった髪の毛の色をした人見なかったか?」
『いいえ、見ていませんよ。』
私がそういうと、彼は“分かった、有り難うな”と、一言残して何処かへ行った。
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2019年1月1日 21時