検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:27,061 hit

memory#6 ページ7

『失礼します、1年C組の佐倉Aです。春坂先生はおられますか』

「春坂先生はねぇ、今不在なんだよ。何か、急用事かな?」

職員室にいる、名前の知らない先生は頭をかきながら私に聞いた。

なんだ、春坂先生不在か………

『いえ、美術室の鍵を春坂先生がいつも持っておられるので、それをお借りしたくて………』

「なら、何分かしたらまた職員室に来なさい。若しかしたら、戻っておられるかもしれないから」

『はい、分かりました。失礼しました………』

鍵を持っている春坂先生がいないと、私は美術室に入ることが出来ない。

その間、暇だなぁ………

教室に戻るのを一度は考えてみたが、生憎吹奏楽部が教室を練習場所として借りているから入れない。

『どうしよっかな………』

「マジかよ、春坂先生いねェのかよ……」

ふと右を向くと、例のあの人。

吃驚した、こんな所で会ってしまうなんて。

「クソォ………出し忘れていた提出物が、渡せねェじゃねェかよ」

何やら独り言をブツブツと呟きながら、春坂先生が戻ってくるのを待っている様子。

話し掛けたいけど、話し掛けられない。

“昨日話せたのは、ほんの偶然に過ぎない。”

そう思っていたら…………

「あれ、手前昨日の……」

memory#7→←memory#5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/  
作成日時:2019年1月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。