【学パロ】一目惚れと言う名の恋【中原中也】

#22 ページ24

先生の言葉にその場に居た者が全員黙る。

無理もねえ。どこから録音されたのか分からねえ先刻の音声を急に流されれば誰だって戸惑う筈だ。

｢そ、それは……｣

元凶ともいえる女が口を開いた。

｢それは…。何だ。云ってみろ。｣

誰も、俺を守ってくれることなんてなかった。いや、むしろ喧嘩を起こせば必ずその日から永遠に毛嫌いされ、嫌われ続けた。

そんな俺を、今こういう形で、Aや太宰が居るからなのかもしれねえが守られてる。

『…中也、大丈夫…?』

そんな声がかけられた。目の周りが熱い。あぁ、そうか。俺、泣いてんだな…。

｢あ、嗚呼。大丈夫だ…。｣

頬を伝って落ちてくる涙を拭きながら俺はそう答えた。

こんな気持ちになるなんて思わなかった。風間先生の生徒への、否、正義感からの守られたという気持ち。ただそれだけなのに、俺にはとても暖かいものだった。

風間先生だけじゃねぇ。Aや太宰だって同じだ。

太宰は俺のAに対する気持ちを知ってる。言葉には表せない何かが俺の中であいつへの気持ちである。

Aは俺を、太宰を、傷つけさせまいとしてくれてる。
そりゃあ女だから無理しないでくれって思うこととかあるけど、俺にはその優しさが、正義感がまぶしすぎる。それだけあいつに惚れてるのかも知れねえ。

｢さぁ。そろそろ話す気になったか。｣

風間先生の真実を聞こうとしているその声。

その声は、俺にははっきりとこいつらの口から〈自分たちが悪かった〉と言わせる為に放たれた言葉だと感じた。

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風間先生、めっちゃ格好いい系の先生じゃんww

次はもえだよ〜!!

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