【文スト】四年前の君から四年後の私へ【太宰治】

手紙1 ページ2

運命というのは正に皮肉なものだ。

時に人の幸せを引き裂こうとする

それが"運命"

四年後、ヨコハマ＿＿＿＿＿＿

ある一人の包帯を体中に巻きつけた男＿＿＿"太宰治"が噴水前で"ある男"を待っていた。

そのある男というのは＿＿＿＿＿＿

太宰｢やァ安吾、久し振りだねぇ。君に会ったのは何時位かな？｣

安吾｢この前のギルドとの闘いでややこしかった時ですよ｣

呆れた顔で太宰を見るのは、異能特務課の"坂口安吾"

元、太宰の前職の同僚であり飲み仲間だった

太宰｢まぁ、いい。それで……用件って何？詰まらない物だったら私、今から帰るよ？｣

口を尖らす太宰を見て、｢全く貴方は……｣と溜息を吐く安吾。

鞄から取りだしたのは＿＿＿＿＿＿一通の手紙

太宰｢ああ安吾!!君、そっち系だったのかい!?｣

安吾｢莫迦仰い。僕が手紙だなんて書きませんよ｣

安吾は冗談めいたことをかます太宰の目を見て、太宰に一言云った

安吾｢太宰君、今日は何の日か覚えてますか？｣

問い掛ける安吾の質問に太宰は笑顔でこう答えた

太宰｢私が安吾の眼鏡をグルグル眼鏡にすり替えた日だろう？｢違います｣えっ、違うの!?｣

中々この手紙の意味を理解できない太宰に呆れた安吾は｢自分の目で確かめなさい｣と太宰に手紙を渡し｢僕、此から仕事なので｣と一言残し、その場を去った

何が何だか分からない太宰は、安吾の指示通り手紙の封を開けた

太宰｢あ＿＿＿＿＿＿｣

中に入ってた手紙の文字には何処か見覚えがあった

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