spade*6 ページ6
「お前、よく俺の縄張りにズカズカと入って来たな。」
『縄張りって……そんなの知らなかったからしょうがないじゃない!!』
Aは今、他学年のサバナクロー寮の寮生に喧嘩を売られており、それを買おうとしている所である。
記憶を失う前のAからは全く想像は出来ないが……
「ふぅん、いい度胸があるじゃねぇか。そんな奴には……!」
「女に手を上げるなぁぁぁ!!」
男子生徒に拳を突きつけられる寸前で、デュースが良いタイミングでAの所にやってきた。
『デュース……!』
「チッ……とんだ邪魔が入りやがった。次また同じことをやったら、タダじゃ済まないからな。」
そう言って、男子生徒は別の場所へと去っていった。
「A!大丈夫だったか?怪我は無いか?」
『あっはは!そんなに必死に心配しなくても、私はどこも怪我してないわ。助けてくれてありがとう、貴方って優しいのね。』
Aのその笑顔の姿が、勿論だが記憶を失う前の彼女と同じであり、胸がドキッとするデュースなのであった。
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2021年2月12日 22時