【学パロ】私と一匹狼君っ！【中原中也】

一匹狼と崖 ページ26

藤崎がいるという場所に着いた俺。

向こうは、俺が来ることは想定していても、Aにネタばらしをされて此処に来たことは想定外のことだろう。

だから俺は、藤崎にとって“想定外”のことをする。

｢藤崎、そこにいるンだろう？出て来い。｣

｢……何で、バレてるの？｣

木陰からひょいっと出た来た藤崎。

俺が見るからに、不機嫌そうな顔をしている。

｢Aが、教えてくれたンだ。藤崎、手前俺に復讐するつもりで此処に俺を呼ンだンだよな？｣

｢えぇ、そうよ。私は貴方が憎い。私は中原君ののことが好きだったのに、貴方はあの件で私に２度と関わるなと言った。それが憎いの！｣

大声で俺に言う藤崎。

更には｢貴方なんて、もういなくなれば良い。２度と関わるなと言ったくせに、他の女と関わっている貴方が憎いの！！｣と言った。

藤崎が俺への怒りをぶつけてきた後、足下が崩れかけてきた。

｢っ……！！｣

藤崎は、バンッと俺の体を押し、危なくないところに避難させた。

何やっているンだよアイツ……！！

そう思っていたその時──

『茉優！！』

｢藤崎さんっ！！｣

太宰とAが来た。

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