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Aは泣いた、ぶつぶつと壁に向かって呪詛を唱えた。
「Aちゃん落ち着いて…ね、芥川はあれが勝負服みたいなものだから」
「人虎表出ろ」
「大丈夫ですか？あ、握り飯ありますよ、どうぞ」
「…ありがとう」
「だいたいお前はいつもいつも！！」
「黙れ獣め」
「あ…美味しい、これ」
「でしょう？料理は火加減です！」
「…ん？」
この時Aは思った。
『今話してるの、誰だ』
芥川と敦は目の前で喧嘩しているのに、隣から声がする。
おにぎりが美味しい、なんだこれ本当に美味いな、と驚くほどに。
油が切れたブリキのように、隣を向く。
「…さっきの求婚少年の連れ」
「いや、俺は竈門炭治郎です」
赤い髪の少年が大真面目な顔で返す。
「炭治郎帰ろう！？この人たちやばい音がする！！
特にあの黒い人！ア"ー！！やばいこっち見た！！」
「おい白いの！勝負しやがれ！！」
「すごい、二秒で場が騒がしくなった」
金髪の、善逸という少年と猪頭がいつのまにか居た。
彼らもあの隊服を着ていたが、捕まえようとする様子は無い。
「人虎、あれは貴様の親戚かなにかか？」
「もしかして僕が虎だから猪の親戚かって聞いてるのか！？」
「違います！伊之助は人間です！」
「ぐははは！俺は山の王だ！お前はどうだ白いの！！」
伊之助と呼ばれた少年(？、声が野太い)が敦に勝負を挑む。
咄嗟に彼が手を虎化させると、彼は興奮したように「すっげぇ！！どうやんだそれ！！」と叫んだ。
「なにがどうなってるのか…」
Aは頭を押さえたが、数分前に比べて幾分気持ちが楽になった気がする。
しっかりしなくては、私がなんとかしないと。
「ねぇ、」
炭治郎に礼を云おうとしたその時。
「あ、冨岡さん！」
誰か来た。
「こんにちは！！」
炭治郎はその時頭を下げてお辞儀をした。
Aは嫌な気配に立ち上がろうとしていた。
その二人の頭が、鈍い音を立ててぶつかったのだ。
ゴッ！！
石で殴られたような衝撃を最後に、Aは地面に倒れた。
その時ちょうど、敦も伊之助のかわし切れなかった突進が腹に決まり、吹っ飛んだ。
巻き込まれる形で芥川も吹っ飛び、二人は気絶した。
「…これは？」
現場についた胡蝶は、気絶する三人組と炭治郎、善逸、伊之助を見て、冨岡に説明を求めたが彼は首を傾げるだけだった。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
