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三人はヨコハマで仕事をしている為、足は決して遅くない。
だから、むしろ速い三人に追いつくどころか追い抜きそうな二人に戸惑わない訳が無かった。
「嘘ぉ！速、え！？速い！？」
「昨晩の魑魅魍魎と大差ないではないか！」
「…駄目だこれ追いつかれる」
Aの決断は速かった。
何かの栓を抜く音が聞こえ、芥川はAが握る黒い塊を凝視する。
「…おい貴様今なんのピンを抜いた」
「目、今すぐ閉じて」
Aは立ち止まり、後ろを向いた。
そして、「え？あの子、え？なに投げるのかしら」「止まれ甘露寺、あの女、目が危ない」という二人の頭上目掛けて、
「爆発したら思いっきり走れ」
「ばく…えっ」
瞬間、空中で爆弾が爆発した。
凄まじい閃光が辺りを包んだ。
「きゃあ！なに！？」
「ぐっ…」
Aが投げたのは閃光弾だった。
二人はそれをまともにくらい、立ち止まる。
しばらくは視界が眩んで追跡することは叶わなくなるだろう。
「…探偵社員は閃光弾を持ち歩く義務でもあるのか」
「それ以外も有るけど」
「やめてAちゃん勘違いされる！君だけだからね！」
実は服の下に武器を洒落にならないくらい隠しているAに敦が悲鳴を上げる。
そうこうしているうちに、市街地に出た。
『今のうちに…』
「敦、芥川、ちょっと…」
Aが拝借した財布で買った風呂敷を持って路地裏を指さした時、
ドンッ
後ろから歩いてきた人にぶつかった。
いや、ぶつかったというより、その人がAの足にひっかかって盛大に転んだのに巻き込まれかけたという表現の方が正しい。
盛大に顔面から転んだ金色の頭に急いで駆け寄る。
「すみません！大丈夫ですか」
Aが手を差し伸べると、倒れた男、いや、少年は起き上がった。
見た目からして鏡花以上敦未満といった子供だ。
目を引く金色の髪と瞳が特徴的な少年は、Aを見つめて、
ガシッ
「え」
その手を思い切り掴んで叫んだ。
「結婚して！！」
「…は？」
私は耳がおかしくなったのか？
今この少年はなんと？
「お姉さん俺が好きだから助けてくれたんでしょ！！俺と結婚してぇぇ！！」
おかしくなってなかった、正常だ。
Aはあまりの少年の勢いに絶句し、投げ飛ばすのすら忘れた。
あのAが、だ。
ある意味事件だった。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
