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途端に暗くなる辺り。
そして微かに聞こえる鈴の音。
気づけば、ただの石階段だった場所は、ぼんやりとした灯りが点々と続く道に変わっていた。
「なん…なんだよこれぇ！？」
立原が驚愕の声を上げる。
それも仕方ないだろう。
赤い鳥居が連続するように続くそこは、明らかに異様な場所だった。
今まで聞こえてきた街の雑音も聞こえない。
「だから早く出ろって云ったのに」
Aは心底呆れたようにため息をつき、
「じゃあ」
そう云ってスタスタと奥の方へ進んで行ったので、猟犬達は総出で止めた。
「じゃあってなんですかじゃあって！！」
「ここが何処だか貴様は知っているのか！？」
「魔女の娘！教えてくれ！！」
「いや、勝手についてきたのは貴方達だから」
Aは冷淡だった。
自分の仕事をしようとここに来たら、苦手な猟犬までついてきたのだ。
「大人だろう、自己責任」
こんな変な土地に猟犬部隊を置いて行こうとするほど冷たかった。
ついでに云うと、彼女は二徹目だった。
これで三徹目だったら声すらかけてない、無視だったろう。
「取り敢えず帰る方法だけ教えるから、あとはご自由に」
「…待ってください、貴女は何を知ってるんですか？
まさか神隠しが貴女の仕業ではありませんよね」
条野の鋭い声に、Aは驚いた目をする。
恐らくこの中で最も焦っているのは彼だろう。
視覚以外が鋭いから、感じるはずだ。
見えないものの、感じたことのない気配を。
「…それが答え」
「え？」
「だから、神隠しなんだって」
「「「「「は…？」」」」」
猟犬部隊、個性の反乱を起こしている彼らの声が重なる。
Aは「あまり云いたくなかったのに…」と悪態を吐きながら云った。
「この事件、本物の神隠しだから。
所謂神様の仕業で、私達は神隠し一歩手前まで来てるの」
「…すみませんもっと判りやすく」
「下手したら二度と帰れなくなる」
「もっと！優しく！！」
「後ろから声をかけられても振り向かない方がいい。
一瞬で連れて行かれるし、私も貴方達まで守れる保証は無い」
誰かの悲鳴が聞こえた。
彼女の声や心音からしてそれが嘘ではないと条野は判った。
「ようこそ、神々の領域へ」
Aはそう云って、微かに笑った。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
