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神隠しが起こるのは、決まって山の近くだそうだ。
ヨコハマは開発が進んでいるので、山となると限られてくる。
「行方不明者の数は十二人、そして昨晩、もう一人増えました」
「これはいよいよ無視できんな」
福地が野山の方向を睨むように見つめた。
最も人がいなくなる時間帯は夜で、今は夕暮れ時。
飴色に染まる街並みを行く人々は家に向かっていた。
そんな中、猟犬部隊の皆は神隠しが多発するエリアに来ていた。
「なにか見つかれば面白いんじゃがのう」
「��子さん流石に…」
「鐵腸さん貴方それなんですか何故バニラアイスに塩をかけてるんですか」
「美味い」
「がはは！さて！犯人はどこかのう！」
「帰りてぇ…」
苦労人立原が泣きそうになった時だった。
山の方向へ一人、歩いて行く者を見つけた。
途端に、今までのふざけた空気が嘘のように猟犬達は切り替わる。
「追うぞ」
福地の指示に逆らうものは居なかった。
一定の距離を保ちつつ、山へと続く石の階段を歩く人を追う。
後ろ姿から、女性であることが見て取れた。
「…ん？」
立原はあることに気づく。
揃えられた黒い艶やかな髪、後ろ姿からでも判る凛とした立ち振る舞い、何処か見覚えるのある格好。
まさか、
「小泉A！？」
「莫迦立原！！」
前を歩いていた女性、Aが驚いた顔で振り向く。
叫んでしまった立原を��子が容赦なく殴った。
「魔女の娘か！こんなところでなにをしている！？」
「なんで猟犬部隊が…」
「それはこちらの台詞です、貴女、ここでなにが起こってるか知っているのですか」
条野の問いかけに、Aは心音を乱した。
まさか彼女が神隠しの犯人か？
条野の疑いがAに向いた瞬間、
「なんでついてきた！早くここから出て！！」
突き放すような声色でそう叫んだ。
彼女の表情には焦りが浮かんでいる。
「おい、なんじゃいきなり」
「日が暮れる前に早く、道が閉じれば帰れなくなる！！」
「ちょっと待ってください、貴女なんの話をして」
条野達の背中を押して強引に帰らせようとするAが、日が沈む空を見て舌打ちをする。
「ここが神域になれば、帰れなくなるんだ」
その瞬間、チリンと鈴の音がする。
同時に、辺りは真っ暗になった。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
