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「ちゃんと説明します、だから一度出てけ」
「嘘です！そうやって逃げますわ！ナオミ知ってますのよ！！」
「なにを隠してるの、その部屋になにがいるの」
「鏡花、浮気を疑う妻みたいな発言はやめなさい。
なにも隠してない、ちょ、隙間から覗くな」
「Aちゃん、五秒以内に退きなさい。
じゃないと君が国木田君の手帳から異能用の紙抜き取った事と、
与謝野先生の治療用の眼鏡割ったの君だってバラすよ」
「ヒッ…なんで知ってるんですか…！」
「A、いい子だから退け、な？」
「中也さんその拳はなんですか」
出入り口で、入れろ、いや入れない。
見せろ、いや見せないの押し問答を続けていると。
「Aさん」
Aの喉がヒェッと鳴る。
するりと首に回された手が、やけに艶かしい。
「その人たち、誰？」
後ろから抱きついてきた太宰が、深淵のような瞳でナオミ達を見つめていた。
その後ろで中也が手首を鳴らす音がする。
やべぇ、バレた。
「…Aちゃん」
恐ろしく低い太宰の声。
この顔は知ってる、気に入らないことがある時の顔だ。
「説明してくれるよね」
「…はい」
その後、Aは部屋で正座しながら、仁王立ちする四人に説明した。
その間、小さな太宰と中也は猫のように両側にピタリとくっついて。
「うんうん、成る程ね。理由は判った」
訳を聞いた皆はウンウンと頷き、
「今すぐソレから離れなさい」
無慈悲に言い放つので、「え」と云ってしまった。
「経緯は判ったが、なんで君若妻みたいな格好して子供育ててるの」
「着物が未亡人感を出してますわ」
「手前、近所で『旦那に先立たれた若妻』って噂されてんの知ってるか」
「…育児休暇」
散々な云われように唖然とする。
まさか未亡人と噂されているとは。
自分はまだ十八なのに、あんまりだ。
「よし、このちっちゃいのの傷はもう殆ど癒えたんだろう？
サクッと帰って貰おう、サクッと」
「いやだよ」
太宰(15)がAの腕に抱きつきながら舌を出す。
「つーかこの人に近づくんじゃねぇよ」
中也(15)が指を下に向けた。
やりおった、この二人、とうとう牙を剥いた。
「「ほう？」」
双黒vs双黒、悪魔のコラボである。
こんなに心臓に悪い取り合いはこの世に存在しないだろう。
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シア - 続き楽しみにしてます！！ (1月4日 15時) (
レス) @page50 id: 5afea0a2a0 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - もこすけさんが戻って来てくれたら嬉しいです‼‼‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - この作品はとても面白くて大好きです‼‼‼‼特に猟犬との絡みが見ててとても面白くて楽しいです‼‼‼‼文章力がとても高いので作品に引き込まれます！最近はこの作品をモチベーションにして頑張っています‼‼ (8月2日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
絵の具セット - 番外編もめちゃくちゃ面白いしキュンキュンします！！これからもがんばってください！！！更新再開待ってます！！ (2023年4月10日 20時) (レス) id: b2c10b1855 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - とっても面白かったです！続きまってます！ (2023年4月8日 22時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年10月13日 19時
