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「では、最後に…人狼と手を組む悪ーい魔女のご紹介を」
政府からの肩書きが『魔女』である雪は説明を始める。
「魔女は人狼サイドに属する特殊役職です。
魔女は人狼が誰かを把握してますし、人狼は魔女が誰かを把握しています。
魔女は夜のターンで一度だけ『呪い』という能力を発動させ、ターゲットを殺害できます。
これは騎士でも守れません、しかし、ターゲットを聖女が守っていた場合は『呪い』は発動されません。
そして聖女に『呪い』は通用しない』
つまり、聖女は魔女の『呪い』を唯一跳ね除けられる存在なのだ。
「それに加え、魔女は占い師ではシロと出ますから特定は困難を極めるでしょう。
更に、魔女を昼の会議で追放した場合、道連れが発生します。
妖狐と違うのはここから。
魔女は追放の際…"ランダムで三人を道連れにします"」
「はぁ！？三人！？」
「じゃあいったいどうやって魔女を倒せば…！」
「ふふ、その場合はいくつかありますが、一つお教えしましょう。
魔女は占いではシロ判定ですが、二回占われると『呪殺』となり、死亡します。
ここで大切なのは二回占われること、そうでないと道連れですからね」
とんでもない役職を追加してくれたな、とAは額を押さえた。
雪は狼狽える皆を見て、心底楽しそうにしている。
「さ、説明はここまで。
…楽しい愉しい人狼ゲームのスタートです」
雪がパチンと指を鳴らす。
ここから、疑心暗鬼の超頭脳戦ゲームが始まるのだ。
誰も口を開こうとしない。
ついでに云うと、前回散々利用された敦は露骨にAから目をそらしている。
「…昼の投票、どうしますか」
「我こそは占い師もしくは霊能者だよーって云う人、いる？」
乱歩の声かけに、太宰が手を挙げた。
「一つ、良いですか？
初日の昼の会議で役職持ちはあまり出て来たくないと思うんです。
なので、夜のターンを終えてからにしません？」
「…まるで人狼にチャンスを与えるような口ぶりだな」
「まさかまさか、私は善良な市民ですから」
早くも太宰と乱歩の対立が起こった。
だが、彼自身の案には賛成である。
その後、特に反対意見も出なかった為、
その日の会議は右隣への投票により追放は無しになった。
「それでは皆様、恐ろしい夜の幕開けです」
そして夜のターン、人狼が動き出す。
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もこすけ(プロフ) - あっきーさん» 嬉しいコメントありがとうございます。人狼ゲーム、書いていても楽しかったです。考えるのはなかなか大変でしたが、喜んでいただけて良かったです。これからも応援よろしくお願いします。 (2019年11月26日 23時) (
レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
あっきー - 人狼シリーズ大好きです！本当に天才だと思います！！これからも楽しみにしています！ (2019年11月25日 17時) (レス) id: d54700ef05 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - そー氏。さん» ご質問ありがとうございました。本当ですね、たった今気づきました。ありがとうございます。これからもこの作品を、よろしくお願いします。 (2019年11月3日 9時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
そー氏。(プロフ) - 返答ありがとうございました。いつもこの作品応援しています。ちなみにタイトルが「この十六」になってますよ「その十六」じゃありませんか？ (2019年11月3日 9時) (レス) id: 15750ac93c (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - そー氏。さん» ご質問ありがとうございます。小泉は、普段は髪で隠れて見えませんが、首筋にホクロがあります。基本、見えるところにはありません。ちなみに母親の雪も同じです。 (2019年11月3日 9時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2019年8月17日 20時
