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結論から云うと最初のAの負けは敦に現実を見させる為に故意にやったものだと判明した。
その後の勝負は一切の容赦のないAが連続勝ちを決め、敦はあっという間に下着に追い込まれた。
「辛い…現実ってこんなに辛いんだぁ…」
「敦、流石に私もそんな姿にはなりたくない」
「現在進行形でそんな姿になってる僕への慈悲は皆無ですか」
「いつも虎化すると腕とか破けるしいいかなと」
「腕と下着姿とは天と地の差がありますAサン」
「そっか…強くなれとしか云えない」
「逆になんでAちゃんはその状態で勝てるの？
ちょっと前から僕見ないように目閉じてるよね？
あれ？Aちゃんって千里眼持ってたっけ？」
「予測と気配」
親譲りのハイスペックを披露しつつ、順調にAは勝っていった。
敦はとうとうパンツ一枚になり、とうとうAは背を向けてじゃんけんをしだした。
やはり自分のせいとはいえ、異性の下着姿は非常に良くないらしい。
「じゃあ最後のじゃんけん行こう」
「あぁ…もう僕が負けること前提なんだね…」
じゃんけん、ぽん。
悲しきかな、矢張り予言通り敦は負けた。
そして、着ているものは全て床に落とされた。
布の音とともに、なんとも云えない沈黙が漂う。
「…ご免」
「謝らないで、出来れば容赦はして欲しかったけどもう無理だから…」
だって全裸にひん剥かれたんだもの。
再び訪れる沈黙の後、部屋から出る扉が現れる。
お互いなんともいえない空気のままでいると、Aは服、とこぼす。
「服、もう着たら…？」
「…そうだね…」
後ろで敦が着替える音を聞きながら、Aも立ち上がる。
すると長時間座っていたせいか足が痺れて…
「きゃっ…」
「うぐぇっ」
後ろに倒れ込み、敦に覆いかぶさる形となった。
つまり、服は着てるが乱れまくっている敦と。
するとAが叫ぶより早く、何故か部屋の扉が開いた。
「やっと開いた…だいじょう…ぶ…？」
入ってきたのは鏡花だった。
心配して二人を探していた少女は、先輩として慕っている少女が同居人の少年に覆いかぶさっている光景を見て、絶句した。
しかも半裸で。
「…」
青い顔の鏡花は暫くその光景を見つめた後、そっと扉を閉めた。
二人は悟る、きっと社の者を呼びに行ったのだと。
その数秒後、少年と少女の絶叫が部屋にこだました。
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もこすけ(プロフ) - ReiLeiさん» コメントありがとうございます。そんなに読んでくださりましたか。とても嬉しいです。ありがとうございます。 (2018年12月26日 20時) (
レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
ReiLei(プロフ) - 3週目するくらい面白い。 (2018年12月26日 17時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 朧月さん» ありがとうございます。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - リクエストありがとうございました！これからも更新を楽しみに待っています＼(^^)／ (2018年10月28日 15時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます。こちらもリクエストをいただき、こうして書けることがとても楽しいです。皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします。頑張ります。 (2018年10月27日 16時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2018年9月29日 19時
