＊ ページ43
エリスが撮ったAの写真がマフィアにばら撒かれた頃、二人は社に戻っていた。
「で、結果は？」
「完全敗北S」
乱歩の問いに死にかけの太宰が答える。
男のプライドは粉々だ。
「もう私、立ち直れない、Aちゃん今すぐ戻って」
「無理云いますね…」
女性陣がAに着せる服を選び始めた時、社の電話が鳴った。
「はい、武装探偵社です。依頼ですか？
…え、はい、小泉はうちの社員ですが…」
名前を呼ばれたAはキョトンとする。
国木田が手招きし、電話を代わる。
「お電話代わりました小泉です」
『あ、あのッ、私先程会った者なのですが…』
「はい」
『今度の依頼、小泉さんにお願いしたいんです…！』
「…はい？」
電話口の女性の声は明らかに色づいている。
対処の仕方が判らなく、受話器を持って固まっていると、他の電話も鳴り始めた。
「はい、武装探偵社で…え、小泉ですか？」
「こっちもAちゃんがいいと…」
「Aさーん、指名でーす！」
かかってきた電話は全てA指名のものだった。
それも全て女性、鳴り止まない電話の音。
「…怖」
その後、なんとか電話の相手達を宥め、一応は解決をした。
「目が死んでるね」
「男女交際の闇を見た気がする…」
仕事終わり、二人で食事処に来た。
「女性は時に男性より肉食になるのだよ」
運ばれてきた茶碗蒸しの蓋を開けながらため息をつく。
果たして自分は意中の相手の為にここまで積極的になれるのか疑問である。
「でも太宰さんみたいな事にはなりません」
「爆弾云々ってこと？」
「ちゃんと対処しないから爆弾仕掛けられるんですよ。
そもそも男女交際は清らかなものであるべきで…」
太宰がはいはいと耳を塞いで飲み物を飲む。
すると女給がAの前に蓋つきの料理を置いた。
「まあ、男でも悪いことはな…」
蓋を開けたAがビシリと固まる。
蓋を開けた器の中には…コード付きの爆弾。
そして添えられたメッセージ。
『私ダケノ物ニナッテ』
「太宰さん異能者を見つけてください…今すぐ！！」
「君も爆弾仲間だね！」
その後、死ぬ気で異能者を見つけ、体が元に戻るまでAは熱烈な女性のアプローチに怯えた。
女って怖い。
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もこすけ(プロフ) - 有栖さん» リクエスト承りました。嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2018年8月13日 6時) (
レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - リクエストです。薬か何かで小泉ちゃんが5歳くらいになって、武装探偵社で天然笑顔や、寂しがり屋を披露して太宰さんの事をお兄ちゃんって呼ぶって感じのお願いします!!!!!多めですみません！この作品めっさ好きです！ (2018年8月12日 23時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - ゼロレールさん» リクエスト承りました。わざわざコメントありがとうございます。感謝します。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロレール(プロフ) - リクエストいいでしょうか？以前にやった幼い太宰さんの逆トリと同じで、幼い中也さんの逆トリお願いします。後、前回コメントができず、すみませんでした。リクエストは無理でしたらスルーでも構いません。よければ宜しくお願い致します。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 3e587b9082 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 千晴さん» こちらこそありがとうございます。 (2018年8月6日 17時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこすけ
| 作成日時：2018年7月22日 21時
