王様ゲェム [蘭様リクエスト] ページ1
あの日、いつものように森の洋服を足蹴にしたエリスが思い立ったように云った。
「王様ゲェムしましょう!」
溺愛するエリスのお願いなら聞かないわけがない。
その日のうちに構成員を集めて王様ゲェムをしようと提案したのだが、
「えー、どうせならA達と一緒にやりたいわ!」
『という事なんだよ』
「切るぞ」
『待ってください福沢殿!協定仲間ではないですか!』
いきなりマフィアから来た電話に社は何事かと騒然としたが、
内容は一緒に王様ゲェムをしようというふざけた事。
福沢が電話を切ろうとすると森が止める止める。
「…マフィアって暇なんですか」
「そうだねぇ…暇みたいだねぇ…」
書類を整理しようとしていたAはなんとも云えない表情で呟く。
当然、やる必要はないのだがマフィア方面から頼むからやってくれとお願いされ、
やってくれないのならそっち仕掛けに行きますよ!とおふざけなのか本気なのか判らない脅しまでかけてきた。
ので、
「第一回!マフィア&探偵社王様ゲェェェェェム!!」
司会である梶井の進行にまばらな拍手が聞こえてくる。
乗り気なのは数えるほど。
ほとんどは強制的に参加させられた者達。
「理不尽だ」
「Aちゃん、目が…」
「なにこれ、なんでこんな宴会場で大の大人が王様ゲェムなんてやってるの」
隣に座る敦に愚痴をこぼす。
こんな理不尽なゲェムがあるかとため息をついた。
「えー、探偵社諸君、王様ゲェムの参加心より感謝します」
マフィア参加者、森、紅葉、中也、芥川、樋口、立原、銀、広津。
探偵社参加者、福沢、乱歩、国木田、与謝野、太宰、谷崎、ナオミ、A、敦、賢治、鏡花。
「ではゲェムのルール確認ですが、クジを引いて赤いマークがついていたらその人が王様。
命令は王様が云うという内容に…」
「異議あり」
Aがスッと手を挙げた。
その目は完全に座っていた。
「そのルールでは双方の組織の間に揉め事が起こる可能性がある」
「と、云うと?」
「例えば指を折るっていう命令を出した場合、出された者は王様を恨む。
だから、ルールは少し変えた方がいい」
物騒な例えだが、間違っていない。
じゃあどうする、と一同が顔を見合わせる。
そんな中、Aは口を開いた。
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もこすけ(プロフ) - 有栖さん» リクエスト承りました。嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2018年8月13日 6時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - リクエストです。薬か何かで小泉ちゃんが5歳くらいになって、武装探偵社で天然笑顔や、寂しがり屋を披露して太宰さんの事をお兄ちゃんって呼ぶって感じのお願いします!!!!!多めですみません!この作品めっさ好きです! (2018年8月12日 23時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - ゼロレールさん» リクエスト承りました。わざわざコメントありがとうございます。感謝します。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロレール(プロフ) - リクエストいいでしょうか?以前にやった幼い太宰さんの逆トリと同じで、幼い中也さんの逆トリお願いします。後、前回コメントができず、すみませんでした。リクエストは無理でしたらスルーでも構いません。よければ宜しくお願い致します。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 3e587b9082 (このIDを非表示/違反報告)
もこすけ(プロフ) - 千晴さん» こちらこそありがとうございます。 (2018年8月6日 17時) (レス) id: 4a59fda111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もこすけ | 作成日時:2018年7月22日 21時