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手「来た！総北が1番最初だ！」
ミ「あれ、小野田くんが…いない。」
杉「ええー！どーします？どーします？」
さっき落車があったって、もしかしてあれに巻き込まれて…。
総北に続いて箱学が上がってきた。
総北にとっては最悪な状況で、どうするのか考えないと行けない時にどうして…。
彼と目があうんだろう。
目が合っている時は世界がスローモーションに感じて、2人だけの空間のように思えた。
私が自意識過剰なだけかもしれない。
焦っている私たちを見ているだけなのかもしれないそう自分に言い聞かせる。
ミ「Aさん!!!!」
ミキちゃんに呼ばれ我に返った。
手「最下位だって小野田！」
ミ「はい！さっきリザルト発表で」
吸水ポイントから走って集団落車が起こった場所に移動する。リザルトの発表で最悪な事態が現実になってしまった。
「いた！」
手「小野田！大丈夫だ！目が生きてる！」
小野田は真剣な目で前を見て今にもペダルを回そうとしていた。
手嶋がボトルを変えてあげた。
小「手嶋さん。僕は最下位です。でも僕は役割を任されました。僕はみんなに追いつくことができるでしょうか？」
手「おめぇならできるよ！登りで100人抜け！そしたら必ず追いつく！俺たちの思いも持っていけ！小野田ー！」
手嶋と青柳が背中をプッシュし、送り出す！周りの人は無理だと言うけれど大丈夫。小野田の追い上げは1級品だ。
杉「100人ってやっぱ無理あるんじゃないですか？」
手「俺は無理だとは思っていない。」
「そうだね！信じよう。」
ミ「ゴールに先回りしましょう。」
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モブ「山頂争いは箱学東堂と総北巻島だ!!!」
「巻島!!!!」
ミ「巻島さんがゴール争いに！」
手「あいつすげぇやつだ！本当に追いついてる！」
そしてリザルト発表で聞いたのは山岳リザルトは箱学の東堂が取ったということだった！チームのために小野田がくるまで巻島はずっとチームを引いてくれたんだね。凄いよ。
いよいよエースの達の戦いになる。
うちのエースはもちろん金城！エースアシストに新戦力の今泉！きっといい仕事をしてくれる。
私たちは選手が帰ってきてからの準備と応援をするんだ！
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作者名：moko | 作成日時：2021年2月12日 0時
