箱根のエーススプリンターは元彼です

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開会式が始まりを知らせるアナウンスが会場内に響き渡る。


ミ「A先輩開会式見に行かないんですか？」


「ああ、最後に補給食とボトルの確認しとこうと思って、ミキちゃんは行ってきても大丈夫だよ！」


ミ「いえ、私も一緒に確認しに行ってもいいですか？」


「うん行こ！不備があったらやだしね！」


ミ「はい!!」



本当は開会式に箱学が出るから見に行くの嫌なんだけどね。
今は彼のことを考えてる場合じゃない。総北高校自転車競技部のマネージャーとして選手を支えないと!!!



ミ「巻島先輩にはスペシャル配合のドリンクと補給食3つと！」


「田所にはスタミナバー5本、ゼリー5本と！ＯＫそうだね。」


ミ「はい！そろそろスタートですね!!」


コースに向かってロードレースを押して歩く選手がインターハイの始まりを知らせる。


ミ「ドリンクと補給食持ってきました!!」


「金城、田所、巻島！私も一緒に走ってるからね！」


そう言い、当然だという顔の3人とハイタッチする。


「先に補給所で待ってるからね！」


ガシャン!!!


ミ「大丈夫？小野田くん！？」


巻「1回転んどきゃ落ち着くショ」


「そうだね笑」


ド緊張だった小野田も転んだことで、少しほぐれたみたい。いい顔してる。


いよいよだ。
3日間に及ぶインターハイが始まるピストルの音と共に自転車の列が動き出した。

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