箱根のエーススプリンターは元彼です (ページ15)

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ゴール前で小野田の頑張りのおかげで総北は先頭集団に追いつき、無事にエースの金城を発車させることが出来た。

ゴール直前京都伏見の御堂筋が失速し、箱学福富か金城の2人が2日目のゴール争いをしている！

「金城！！！」

名前を呼び、ほぼ福富、金城が同時にゴールに入ってくる。

福「うぉおおおおお！！」

ｱﾅｳﾝｽ「フィニッシュ！１位２位！インターハイ2日目を制したのは王者箱根学園エースゼッケンナンバー１福富寿一選手！」

福富が、ガッツポーズをしながらゴールをとり、金城は下を向いている。
そしてすぐに、福富と話している。きっと去年のことがあって福富にも金城にも思うことは沢山あったのだろう。
2人が互いに認めあっているのを見つめ、金城が戻ってくるのを待つ。

「金城！お疲れ様!!」

インターハイ2日目は色んなトラブルもあったが、チームメイトが協力し乗り越えられた。
みんなお疲れ様。心からそう思った。

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「夕方でも暑っついな〜」

ホテルに戻り、ミーティングが終わった後金城から買い物を頼まれ、ホテルから徒歩10分ほどの場所にあるコンビニで買い出しを終え帰っている途中だ。

プルルルル〜♪

「もしもし？久しぶりあかり！」

電話をかけてきたのは中学の頃の1番仲のいい田中あかりだった。

あ「今時間大丈夫？？」

「大丈夫だよ。どうしたの？」

そう言い、帰り道を少し逸れたところにある石段に座った。

あ「今度さ！花火大会あるじゃん！こっちで毎年やってる！なんか中学のクラスで集まろうって話になっててAも来ないかなぁと思って！」

「花火大会あるね！ちょっと考えてみるよ！今、インターハイ中だからそれが終わってからでもいいかな？」

あ「あ、うっそごめん！大丈夫だよ！花火大会の日遅くなってもうちに泊まればいいし！なんなら泊まって欲しいし、話したいこともたくさんあるの！」

「OK。話聞きたい！誘ってくれてありがとう！また連絡するね！」

電話きって周りの景色を見る

秦野に戻る、、色んな記憶が蘇る。
家族を捨てたあの人もまだいるのかなあそこに。

「はは。」

それから10分ぐらいずっとボーッとしてしまった。

？「何してんだ？」

「！？」

急に横から声がして、声がした方を見ると予想外の人がたっていた。