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010:銃も戦車も無しの愛の暴力戦 ページ11

もっと、他の例え方をするなら、現実の100倍嫌い。

ひと味違う例え方をするなら、お父さんの靴下の100倍嫌い。

苛つく例え方をするなら、厚化粧のギャルが自分に「ブース!」って言ったときのギャルに抱く感情の100倍嫌い。

おそ松さん風に例えるなら、ダヨーンが女装した時の100倍嫌い。

こんなに分かりやすく貴方達に今言った言葉の意味を説明してるのに。

目の前の昭和顔は見事なバカ面。

「流石昭和顔!バカ面がいい味出してるぅ!」とか言いたかったけど、今度こそボコボコにされるから止めた。

そして、今度こそ赤塚先生に土下座しなきゃなぁと本気で思った。

ピピピピ…ピピピピ…

突然鳴った電子音。

馬鹿な事を考えてた私の頭は一時停止。

そして、再び廻り出す。

私の今の心を顔文字として表すなら…


キターーーーーー(°∀°)ーーーーーー!!


ってね。

まだ放心状態の4人が心を取り戻す前に私はそそくさと居間を出る。

殴り殴られ(主に私が)の戦場から抜け出す様に、静かに、無駄に冷静に、それでも焦り乍。

そして、私は電話に出る事無く、玄関に向かって一直線に歩く。

そして、ピピピと鳴ったままの携帯を扉の前に落として。

扉を開け、松野家から出る。

扉を閉めても、電話の鳴る音と、あの4人が玄関に向かって走ってる、ドタドタと云う音が微かに聞こえた。

その音から逃げ出す様に、私は月明かりの下の赤塚町を思いきり走った。

6年前と変わらぬ満月は、まだ私の事を子供扱いしている様で。

ニコニコと、私に「今日は楽しかった?」とでも聞いてくる様で。

そんな他人事なお月様に照らされたくなくて、暗い、路地裏に逃げ込んだ。

011:キズネコトムとマッドドッグ→←009:戦場に何て居たく無かったんです。



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もき(プロフ) - 天災めろんそーださん» めろんそーださん!前作にもこの作品にもコメントありがとうございます!御気遣い嬉しいです!更新頑張ります! (2016年10月28日 18時) (レス) id: 0db99287f2 (このIDを非表示/違反報告)
天災めろんそーだ(プロフ) - やっぱりこの文体すっっごく好きです...!!今後の展開が気になります、更新待ってますけど無理はしないで下さい! (2016年10月25日 20時) (レス) id: 24a55969ee (このIDを非表示/違反報告)
もき(プロフ) - 狼(ロウ)さん» わぁ!コメントありがとうございます!励まされます!ちまちまと亀更新ですが、頑張って進めていきます! (2016年10月24日 20時) (レス) id: 0db99287f2 (このIDを非表示/違反報告)
狼(ロウ) - 更新楽しみにしています! (2016年10月24日 9時) (レス) id: bcea7fb783 (このIDを非表示/違反報告)
もき(プロフ) - ちまきさん» コメントありがとうございます!大正解です!面白いと思って頂けて嬉しいです!ちょくちょく更新していきますので、これからも是非、愛読おなしゃす! (2016年10月23日 14時) (レス) id: 0db99287f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もき | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年5月25日 21時

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