あつい ページ6
「戻りました〜」
ふらふらと屯所に戻ると、ミントンをしていた山崎が「あ!Aちゃんお帰りなさい!!」と、声をかけた。
「ただいま〜。ザキ〜。最近暑いのによくそんな暑苦しい格好でミントンできるね」
爽やかに汗を流す山崎を見て心底感心した。
わたしはもう全く動きたくない。
「確かに、隊服暑いからね〜。真っ暗で日光吸収するし。ところで、沖田隊長は?見廻一緒だったよね?」
「あ〜。イヤホン壊れたから新しいの買いに行くってショッピングに出かけました。まぁたぶん帰ってくるの夕方でしょうね。そのままどっかで時間潰して仕事しないつもりでしょうね。クソ」
「そ、そっかぁ...。大変だね...」
「あのクソ沖田がやらかした始末書、本人が全く手つけないから全部私に回ってきてるんですよ。ご本人様は優雅にショッピングだなんて。」
はぁ〜と大きくため息をつくと、ザキは
「隊長補佐さんも大変だねぇ...」
と、苦笑いした。
それがまた沖田の補佐になんかなったのが運のツキだ。あのやらかし王子め。と怒りを沸沸と沸かせていると、
「おーい。A。ちょっといいかー」
土方さんに呼ばれた。
「って、総悟はどうした」
「ショッピングに行ってます」
「仕事だ。連れ戻して来い」
「嫌ですよ。土方さんが行ってください」
「いいからさっさと来い!近藤さんが待ってるから!!」
土方さんはそう声を張り上げると、
近藤さんの部屋に向かった。
「仕方ないなぁ......」
私は携帯で沖田に電話をかけた。
まぁ、常に握りしめてんのかってぐらいの速さで
電話から「へい」と声が聞こえた。
「へい、じゃないの。沖田今どこいんの?」
「外」
「ぶん殴るよあんた本当に」
怒りで携帯を握りつぶせそうな力でプルプルと震えていると、隣からザキが「おちついて!おちついて!」と小声でなだめた。
「あ?お前こそ何?急に俺にラブコールなんかしちゃって。声が聞きたくなっちゃったって?ったく、さっきまで一緒にいたのに困ったちゃんだねィ」
「あんたのその頭の方が困ったちゃんだわ。仕事だからすぐ帰って来いって。大至急。」
「ルージャ。ズルルルルル」
「...あんたラーメン食ってんだろ。何サボり満喫してんの」
「あ?変な言いがかりやめてもらえる?
おっさん、替え玉」
「おいコラ。替え玉してないで早く帰って来い!」
そう言ってブチっと電話を切った。
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もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» 全然大丈夫です!ありがたいお言葉を言っていただけて本当に嬉しいです!がんばりますね〜!! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - ありがとうございます!勘違いしてすみませんでした。これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年5月26日 19時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» こんにちは!パスワードですが、まだお話を書けていないので非公開にしているだけなので、今日か明日お話を更新したらすぐに公開します!言葉足らずですみませんが少しお待ち下さいませ。あと、見てくださりありがとうございます!とても嬉しいです。がんばります(^^) (2020年5月26日 19時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - こんにちは!!いつも見ています!これからも頑張ってください。すみませんがパスワードを教えてくれませんか? (2020年5月26日 18時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もけぱんだ | 作成日時:2020年5月4日 0時