困惑 ページ39
*銀時side
「ち、ちちちがうんだよ沖田クン!話せば......!」
俺は咄嗟に立ち上がろうとすると、
足元に落ちていたリモコンを尻で踏んだ。
すると、テレビにはさっきの番組の続きが流れ始め、
『きゃーー!!!』
「ぬぅおわああぁぁぁ?!?!」
女の人の叫び声がした。
「よかったアル。一時停止しといて。危ないところだったネ」
そう言って胸を撫で下ろす神楽の後頭部を叩いた。
「よくねぇだろ!!!録画だったのねコレ!神楽ちゃん!!銀さんびっくりしちゃったでしょ?!?!」
「うるさいネ。夜中のトイレなら付いていってやるから心配するなヨ」
「そういうこと言ってんじゃないから!!!でも今言ったからね?!約束したからね?!俺覚えとくからね?!」
「...沖田さん、どうしたんですか。そんなに真剣に見て」
俺と神楽が言い争っている隣で、
新八が大魔王と化した沖田くんに声をかけたので
奴の方をチラッと見ると
奴はじーーーーっと画面を見つめていた。
リモコンでくるくると巻き戻し再生し、
真剣にテレビを見つめた後倒れているAちゃんを
みて、ニヤリと笑った。
「成る程ねィ。
旦那ァ、俺用事出来たんで帰りまさァ。
お邪魔しやしたー。」
そう言ってふらーっと手を振り部屋を出て行こうとした。
「えっ?!お、沖田くん帰るの...?
お帰りになられるの?!」
「へい、何か問題でも?」
「あ、いや〜、Aちゃんは連れて帰らないのかなぁ〜〜なんて」
あからさまに放置されているAちゃんを指差すと「あー」とだるそうに沖田くんの視線はAちゃんを捕らえた。
正直ミンチにされるんじゃないかと
思ってたからね...俺...
何事もなく帰ってくれるならとても有難いんだけど
この固まって動かないAちゃんは
できれば連れて帰っていただきたいのだけど...怖いし
「テキトーに日の当たるところにほっといてくだせェ。その内起きるんで。それじゃ」
「!ちょ、沖田くん?!そんな軽い感じなの?!沖田くんんんんん?!」
俺の叫び声は虚しく、奴は振り返らず出ていった。
「仕方ありませんね。日の当たる所って言ってももう夕方ですし、電気でもいいのかな?神楽ちゃん手伝ってくれる?」
「アイアイサー」
「え、困惑してるの俺だけ?なんでお前らそんな馴染んでんの?」
当たり前のようにAちゃんを運ぶ新八と神楽を見ながら問いかけた疑問は見事に無視された。
169人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» 全然大丈夫です!ありがたいお言葉を言っていただけて本当に嬉しいです!がんばりますね〜!! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - ありがとうございます!勘違いしてすみませんでした。これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年5月26日 19時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» こんにちは!パスワードですが、まだお話を書けていないので非公開にしているだけなので、今日か明日お話を更新したらすぐに公開します!言葉足らずですみませんが少しお待ち下さいませ。あと、見てくださりありがとうございます!とても嬉しいです。がんばります(^^) (2020年5月26日 19時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - こんにちは!!いつも見ています!これからも頑張ってください。すみませんがパスワードを教えてくれませんか? (2020年5月26日 18時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もけぱんだ | 作成日時:2020年5月4日 0時