血塗れ少女はドSに好かれる【沖田総悟】

石化 ページ37

*銀時side

『その日少女はいつもより帰る時間が遅くなってしまいました。

急いで帰ろうと、彼女は少し早足で歩きました。


少女は真っ暗な道を1人で歩いていると、
背後から足音が聞こえました。

そして、おそるおそる振り返ると

そこには...「んなぁぁぁぁぁ！！！！！！！」




俺は消していた部屋の電気をつけて
チャンネルを変えた。



「何すんだこの腐れ天パ！！」

「そうですよ銀さん！せっかくオチだったのに」

「うるっせぇぇぇ！！！
俺は部屋が暗いから電気つけただけだもんね！！
テレビも見たいのがあったから変えただけだからね！！」


白い目で見てくる新八と神楽に挽回する。
いや、ほんと違うから。
この歳になってお化けがこわいーとか
夜眠れなくなっちゃうーとか
1人でトイレ行けなーいとか

そういうのじゃないからね！ほんと！


「ほら見ろヨ！Aなんかオチ見逃したショックでテレビの前からフリーズして動けないネ！！！」


神楽が指をさしたのは、
テレビの前で三角座りをしたまま動かないAちゃん

とてつもなく暇だからとかなんとかで
菓子を持って今日はうちに来たらしい。
沖田くんがついてきてないのが珍しいが、
とりあえずあまり深く理由も聞かず
神楽の独断によるホラー番組視聴会に一緒に参加していた。

よほどのホラー好きなのか
俺に怒ってなのかこちらを全く見ないAちゃんに

「わ、悪かったってAちゃん。
そんなに楽しみにしてたなん......てぇぇぇ？！？！」


俺がAちゃんを呼びかけようと軽く腕を叩こうとすると、
Aちゃんは三角座りのままごろんと倒れた。

「何でだァァァ！！！おいィィィ！お前らが変なもん見せるからだろ！！！どうすんだよコレ！！！完全に石化してるよ！！！」

「私のせいにしないでヨ！！銀ちゃんが途中で止めたからに決まってるネ！！！ドキドキが消化されなかったからこうなったアル！！！」

「どこの世界にホラー番組止めたら石化する奴がいるんだよ！！確実に苦手なホラー無理してこうなったろ！！」

「僕は何も言ってないですから！この番組かけたの神楽ちゃんじゃんか！！！」


三人で転がっているAを囲いながら
ぎゃーぎゃーもめていると、
俺は何かすごく嫌な予感がして汗が取らなくなった



もし、こんな状況沖田の野郎に見られたら...






ピンポーン




「旦那ァ。いますか〜」



扉の前で沖田の声がした。



うわあぁぁ大魔王様いらっしゃったよどうするよコレ

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