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出会い ページ21

@近藤side


「お嬢ちゃん。もしかして、剣に興味があるのか?」

「...うん」

毎日昼間に道場を覗きに来る小さな女の子。
じーっとこっちを見つめて目が合えばさっと隠れる様な女の子、これがAちゃんとの出会いだった。


大きな瞳で人が素振りをするのをじーっと見ている女の子だった。
Aちゃんが入門してからびっくりで、
これがすごい才能だった。

小さな体ですばしっこく小回りが効き、
大人と同等に戦えてしまうほどだった。



そして、鍛錬を重ねて
みるみる才能を磨いていくAちゃんと
剣の天才の同い年の総悟が対立することに
そう時間はかからなかった。


「近藤さん!こんにちは!!」

「こんにちは!」


Aちゃんは毎日毎日道場に通う真面目な子だった。
入り口でわしゃわしゃとAちゃんの頭を撫でてやると、


「通れないんだけど」


と、総悟がむすっと立っていた。


「おう!総悟!」

「近藤さん。こんにちは。
何お前今日も来たの?」

「こっちのセリフだよ!沖田こそ今日も来たの?」

「あ、こらこら二人とも」


剣の腕で競いあったり
おやつをどっちが食べただとか
どっちが先に防具を準備して片付けたとか
事あるごとに喧嘩をする二人をなだめるのが日常だった。


そんなある日



「え、今日沖田休みなの?」

「あぁ、そうなんだよ。熱があるらしい」


少ししょぼくれている様に見えたAちゃんに


「早く良くなるといいな」


と、いうと「そんなこと思ってない!」とぷいっとそっぽを向いた。


翌日

「また休み?!」

総悟の熱が下がらないとの事で、
ミツバ殿が心配そうに伝えに来てくれた。

「そうなの。ごめんね」

ミツバ殿はAちゃんの頭を撫でて微笑むと、
会釈して帰って行った。


「いいじゃねーか、あんだけ喧嘩してた奴がいなくて」

「そ、そうだね!」


その場で強がって準備を始めたAちゃんだったが、


「ねえねえ、近藤さん」


鍛錬が終わると、俺に声をかけてきた。
俺は目線を合わせる様にしゃがんで「どうした?」と聞いた。


「沖田に......」


Aちゃんの手には可愛らしい一輪の花が握られていた。

花→←フリ



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設定タグ:沖田総悟 , 銀魂 , 真選組   
作品ジャンル:恋愛
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もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» 全然大丈夫です!ありがたいお言葉を言っていただけて本当に嬉しいです!がんばりますね〜!! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - ありがとうございます!勘違いしてすみませんでした。これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年5月26日 19時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» こんにちは!パスワードですが、まだお話を書けていないので非公開にしているだけなので、今日か明日お話を更新したらすぐに公開します!言葉足らずですみませんが少しお待ち下さいませ。あと、見てくださりありがとうございます!とても嬉しいです。がんばります(^^) (2020年5月26日 19時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - こんにちは!!いつも見ています!これからも頑張ってください。すみませんがパスワードを教えてくれませんか? (2020年5月26日 18時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もけぱんだ | 作成日時:2020年5月4日 0時

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