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お願い ページ17

満足気に立ち去っていく万事屋御一行を
ひらひらと手を振って見送ると、沖田が不思議そうに聞いてきた。


「何であいつらに土産買うの?」

「わかんないけど、何かあの三人のお願いは断れないんだよね。あ、土方さんと近藤さん!あと、山崎にも買って帰ってあげなきゃ」


そう言って何がいいかな〜と頭を巡らせる。

まぁ正直、この並んでる間にもお給料は発生してるし
チケットと時間をくれた近藤さんと土方さんにはお土産は必要だと思うし、
なんだかんだいって仲の良い山崎にも買って行ったら喜ぶだろうなぁと思った。

万事屋トリオは、なんかもう...
私はあの三人のおねだりに本当に弱い。
シンプルに断れない。
なんかもう、可哀想で。



「優しいねィ。それでこそ俺の妻でさァ」

「妻じゃないし。沖田は何か買わないの?」

「あ?何で俺が」

「滅多に来れるもんじゃ無いし、何か気になるのあったら買っとけば......あ。」


と、沖田に行ったあと私はあることに気づいた。


「あんたいつでも来れるな.........」


おサボり常習犯の彼にとってはこんなこと朝飯前だろうということに気づいた。


「一人では来ねぇよ。こんなメルヘンな店」


沖田はげっそりとした顔でお店の看板を見た。
全体的にピンク色でお花が散りばめられている可愛らしい外装。
とてもじゃないけど、こんな愛想の悪い沖田が並んでいるなんて信じられないと思ったが、
こいつの詐欺同然のルックスじゃこんな場違いなところに一人で並んでいても様になるんだろうな、
なんて考えてため息をついた。



「じゃあ土方さんと来れば?近藤さんなんてノリノリで付いてきそうだよ非番なら」

「そういう事じゃねぇ。野郎二人でケーキなんて買いに来れるか恥ずかしい」

「そうかな」



今度は近藤さんと楽しそうにケーキを買いに来る沖田を想像する。
近藤さんにはすっかり懐いている沖田とお父さんみたいな近藤さん。
ただの微笑ましい光景にしかならないのでは?

と、どんなシチュエーションでも映えてしまう彼の
ルックスに腹が立ち、むすっとした顔をする。



「え、なにお前その顔」

「何でもないよ。沖田は今後の戦いでも顔だけは守ってたほうがいいよ。それ失うともう何も無いから」

「なんか良くわからねだけど、俺喧嘩売られてんの?」



沖田はイラッとする様子もなく、平然とした様子で私の悪口を受け流した。

暇→←優柔不断



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設定タグ:沖田総悟 , 銀魂 , 真選組   
作品ジャンル:恋愛
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もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» 全然大丈夫です!ありがたいお言葉を言っていただけて本当に嬉しいです!がんばりますね〜!! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - ありがとうございます!勘違いしてすみませんでした。これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年5月26日 19時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» こんにちは!パスワードですが、まだお話を書けていないので非公開にしているだけなので、今日か明日お話を更新したらすぐに公開します!言葉足らずですみませんが少しお待ち下さいませ。あと、見てくださりありがとうございます!とても嬉しいです。がんばります(^^) (2020年5月26日 19時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - こんにちは!!いつも見ています!これからも頑張ってください。すみませんがパスワードを教えてくれませんか? (2020年5月26日 18時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もけぱんだ | 作成日時:2020年5月4日 0時

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