止まらない ページ15
@沖田side
「トシ。ケーキ屋のチケットを渡すなんてさすがフォローの天才だな。」
「さすがでさァ。フォロ方さん。」
「誰がフォロ方だ!てか、総悟!元はと言えばお前のせいだろ!」
「いてててて...頭に響くや...」
俺はAに叩きつけられて腫れ上がったでこをさすりながら言う。
「ま、食い物の恨みは怖いってことか!正直殺されるかと思ったな!ハハハ!」
「はぁ...笑い事じゃねえよ...」
豪快に笑う近藤さんをよそに土方さんは呆れた様にため息をついた。
「よいしょっと」
「お、総悟。どこ行くんだ?」
「お前、まさか一緒に行くとか言うんじゃねぇだろうな」
俺がその場から立ち上がると近藤さんは不思議そうに、土方さんはまさかという表情で話しかけた。
「え、それ以外にあります?」
俺が当然だろという表情で土方さんに返すと、
「総悟てんめぇぇ!!!お前は今から仕事が残ってるだろうがァァァ!!あと今回の件は完全にお前の失態だろうが!!せっかくあいつの機嫌治ったんだから頼む!大人しく仕事してくれぇぇぇ!!!」
「わかってませんねィ。土方さん。恋は追いかけるのをやめたら終わりなんでさァ。走り出したら止まらないってやつですよ」
「何言ってんだお前は!一旦止まってくれ頼むから!」
「うるせぇな。そんなんだからモテないんですよ。
って事でいってきやーす」
「おい!総悟ォォ!?!?近藤さんも何とか言ってやってくれ......近藤さんなんで泣いてんの...」
「総悟...あいつも立派になって......」
「あんただな!めんどくせぇ事教えたのは!確実にサボる口実に使われてるだけだろ!!あーもう!勘弁してくれ!!!!!」
**
@夢主side
「何で沖田が来るのさ」
「何でって、デートに彼氏置いていくなんて事ありますかィ?」
「デートでも彼氏でもないし。あんたそろそろ病院行った方がいいよ」
そう言ってあしらいながらも帰る気配のない沖田に諦めて、彼と一緒にケーキ屋に向かった。
「うわ...!!!」
「げ」
案の定ケーキ屋さんはそれはもう大行列だった。
なんでも限定メニューの苺がたっぷり乗ったショートケーキが人を呼んでいるらしい。
「え、これ並ぶのお前」
「何言ってんの。ここまで来たらあんたも並ぶんだよ。私まだ許してないんだから暇つぶしに付き合って」
彼への怒りはこの長い待ち時間の暇つぶしに付き合ってもらうことで許してやろうと心の中で決めた。
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もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» 全然大丈夫です!ありがたいお言葉を言っていただけて本当に嬉しいです!がんばりますね〜!! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - ありがとうございます!勘違いしてすみませんでした。これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年5月26日 19時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
もけぱんだ(プロフ) - 魔女猫さん» こんにちは!パスワードですが、まだお話を書けていないので非公開にしているだけなので、今日か明日お話を更新したらすぐに公開します!言葉足らずですみませんが少しお待ち下さいませ。あと、見てくださりありがとうございます!とても嬉しいです。がんばります(^^) (2020年5月26日 19時) (レス) id: 9bbe7e8f59 (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - こんにちは!!いつも見ています!これからも頑張ってください。すみませんがパスワードを教えてくれませんか? (2020年5月26日 18時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もけぱんだ | 作成日時:2020年5月4日 0時