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小｜中｜大｜「あーあ。なんにも楽しいことねーなぁ！」

人通りの少ない午前5時。誰にも聞かれることのない独り言は、起き始めた街の音に掻き消されていく。
空を見上げれば、ビルの隙間に今にも落ちて消えそうな月が見えた。
そうだ、私も一緒に消えよう。
そんな馬鹿なって？私もそう思う。でもさ、本当に今なら出来そうな気がしたんだって。
暗くうねる川の手摺りを乗り越え、微かに映る月が揺れていた。深呼吸して、一歩を踏み出そうとしたその時、

「何やってんだ！！」
「……は？」

これが、死にたがりバカな私と、お人好しバカなアイツの、最低にロマンチックな出会いだ。執筆状態：連載中




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作者名：トカレフ | 作成日時：2023年7月4日 3時

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