ポックリ59 ページ9
白瀬がギリ・・・と奥歯を噛む音が聞こえた
一瞬眉間に皺を寄せて鳴子を睨みつけた後、
堪えるように笑顔を貼り付ける
白「本気か?鳴子。」
『・・・』
白「そっか・・・残念だよ、鳴子なら分かってくれると思ってたのに・・・」
さよなら
その一言が引き金となった
後ろに立っていた兵士達が一斉に発砲
鳴子は中也を守るように異能を展開した
異能によって撥ね退けられた弾は地面を穿ち、穴を開けた
浦『中也さん、下へ重力を・・・!』
中「あぁ、分かってる!!」
鳴子の鋼の檻が中也の重力と共に大地を抉る
大量の土砂と共に二人は崖の下へ落ちていった
頭上では怒号が飛び交っていた
白「異能で弱っているとはいえこの程度の高さじゃ死なない!追え!!確実に殺すんだ!!」
・・・
遠くから微かに銃声が聞こえて来た
枯『あ、始まりましたね』
太「よし、行こうか」
太宰さんは新しい部下達を引き連れて歩き始めた
勿論俺も入ってる
太「そういえば累音君、何で来てるの?もしかして親友の私を手助けn」
『専 属 医 だ か ら』
太宰さんはしゅん・・・としてしまった
別に太宰さんが嫌いとかそう言うんじゃないんだけどね、尊すぎるって言うか・・・
はぁ・・・俺の太宰さん愛がこんなに酷くなかったらどんなに楽か・・・
隣に居る太宰さんを見る
嗚呼本日もお美しい・・・
太(凄い視線・・・)
枯『・・・はぁ・・・・』
ふいっと目を逸らした累音に対して
何が何だか分からんままの太宰
そのまま歩いていると奥に二人が見えた
太宰さんが中也さんに説明する
GSSと羊の事
皆殺しの事
まぁ原作通り進んだ訳で
所で前々から気になっていたんだが
枯『子供は殺さないって如何やる積りです?』
太「ん?それはねぇ・・・」
太宰さんはニィッと笑った
あ、俺に手伝わせるパターンや
いーやー(棒)
太「君の異能で、一時的に保護していてほしい
君なら何人でも運べるし、もしもの時は麻酔銃を使えば良い」
枯『俺に兵士が襲いかかって来た場合は?』
太「君なら何とか出来るだろう?」
その自信の源を封じて良いですか
太宰さんはただただ笑うばかり
あー、でも流れ弾で死んじゃったとかなっても中也さん信じてくれないだろうな
うるさいんだろうなぁ
脳筋だもんなぁ
でも其れが魅力だもんなぁ
中(彼奴失礼な事考えたよな)
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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時