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ポックリ81 ページ31

目の前の光景は余りに信じ難いものだった



一『こっち来んなああああああ!!!』



悲鳴にも似た怒声が鼓膜を震わせる


視線を移すと其処には社長から教わったという剣術(の様な物)で

目の前にいる敵を片っ端から鞘ごと殴り倒して行く茶那の姿があった

まだ刃を抜くのは怖いらしい



嘘だろ…



国「やっと帰ったか小僧!」



敦に気付いた国木田が広津の腕を捻りながら叫ぶ

予想とは大分異なった光景に混乱する敦



国「これだから襲撃は嫌なんだ…業務予定がまた大きく狂ってしまう」




相当イラついているのだろう、何故か無駄に「大きく」を強調してくる




国「オフィスのリフォームと壊れた備品の再購入に一体幾らかかると思っている…」


与「機関銃とは派手な襲撃だったねェ

今回近所から来るクレームに、お詫びの品を用意して挨拶に行くのは国木田くんの番だからね!」


国「はぁ、結局最悪の状況になってしまった…」



与謝野さんが宣言すると国木田は力無く溜息をついた



敦(最悪の状況ってコレ?特殊部隊並の戦闘力を持つポートマフィアの武闘派って?)



ぐるぐると何度も同じ頭の中で復唱しながら床に倒れた襲撃者達を見る

……何度目を擦っても完全に気絶している



敦「あれえぇ…?」



理解が追い付かずに頭の中に幼稚な宇宙が描かれる



賢「国木田さん!此奴等、どうします?」

国「窓から捨てとけ」

賢「りょうか〜い」



国木田の明らかに頭に来ている発言に異論を示す事無く

眩しい笑顔で黒服達を引き摺りながら割れた窓へ向かう賢治



一『あ、賢治くんちょっと待って!』

賢「どうかしましたか茶那さん?」



茶那が慌てて駆け寄る



一『えっとね、それ投げちゃうと下に居る通行人に迷惑が掛かるから…』

枯『ぐえっ』

一『コイツのポケットに収納してくれない?』



何処からか引っ張り出した累音の襟首を掴み乍ら提案する茶那



賢「それは良い考えですね!」

与「でもそいつ等がポケットの中で目を覚ましたら危険じゃないのかい?」

一『えぇ…』



茶那が残念そうな顔をすると何やら累音がジタバタと踠き出した


枯『ぐるじぃ゛((ドサッ ッだ!』



茶那が容赦無く手を放すと累音は暫く噎せた後に話し始めた


枯『異次元で自由に身動きできるのは俺だけなんで、それに』



ポケットから大量の手錠、縄、猿轡等の拘束具を取り出して言った


枯『俺此奴等に用があるんで…あ、与謝野さん何人か解体します?』

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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時

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