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ポックリ75 ページ25

枯『与謝野さん、終わりましたよ!』

与「おや、もう終わったのかい?仕事が早いねぇ」

枯『いやぁ、それ程でも・・・』



うずまきから戻り、器具を片付けようとしていたところ、与謝野さんに捕まってしまった

曰く、手術器具の手入れとチェンソーの修理を手伝ってほしいという事で今に至る


最後のメスを拭き上げ顔を上げると、机の前の椅子に与謝野さんが座っていた

手元には白い布と彼女が愛用している鉈が握られていた

俺が手入れをしている間に磨いていたのだろう、刃は綺麗に研がれて肉等簡単に切れてしまえそうだった

下手したら手入れの最中に自分の指をすぱっと切ってしまいそうだった



与「おや、何だったら試してみるかい?」

枯『へっ?』

与「アンタさっきから声に出てるんだよ、全部」

枯『まじですか』



まさか声に出ていたとは

しかし自分の体を試し斬りに使われるのは御免だお断りさせて頂こう

代わりの肉を買ってくる事くらいなら出来るが



春「あら、枯巣哭さん医務室にいらしたんですね

与謝野先生ともこんなに仲良くなっちゃって」


枯『春野さん』



声に振り向くと、入り口の方から事務員の春野さんがひょこっと顔を覗かせていた

軽く会釈をする



与「手術器具の手入れをして貰ってたんだよ、これがまた手際が良くてさァ

もう少しくらい時間がかかると思ってたよ」


枯『そんなぁ・・・』



ほんとはもっと早く出来るんだよ?



春「社長から、
「枯巣哭さんはとても手先が器用で作業が丁寧なので今回の修理をお願いした」
と聞いてますから、有能な方に間違いありませんよ」


与「ま、社長がそう言うんなら納得だね

そういえば枯巣哭、アンタに聞きたい事があってねェ…」


枯『何ですか?』


与「アンタ、何かの病気かい?」



は?俺は至って健康だが・・・

何が言いたいんだろ



与「今二十歳だろう?」

枯『えぇ、まぁ一応』


与「私から見ると十二位にしか見えないんだが・・・」

春「ああ、それは私も気になってました!」




あー、そうなんだよね、黒の時代以前の荒覇吐事件から変わってないんだよね、ずっと

姿形に限らず、身長、体重、一ミリ、一グラムさえ変わらない

まぁ原因は東の異能の副作用なんだよね

俺の後にも失明したり、髪がすごい伸びたり

声が出なくなった奴が出て大変だったんだから



枯『昔ある異能にかかってそれっきりで…

大した支障はないのでほっといてんです』


嘘は言ってない

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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時

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