ポックリ64 ページ14
____武装探偵社____
ガコン・・・・
「「「「「あ」」」」」
探偵社全員が嫌な顔をした
この音・・・そう、エアコンが壊れた音である
宮「あちゃー、また壊れちゃいましたね」
賢治がエアコンを見上げ乍言う
谷「どうします?また電気屋さん呼びます?」
谷崎が受話器に手を伸ばそうとする
国「いや、その必要はない。
社長から、次に物が壊れた時はここに連絡しろと言われているからな」
手帳の間に挟んである紙片を指差して国木田が云う
そして何かに気付いた国木田は顔を青くして言った
国「なっ・・・!仕舞った、40秒も遅れてしまった!おい、太宰行くぞ!」
太「わぁ、国木田君が遅刻なんて!今日はすごい事が起こりそうだなぁ!」
谷「あっ、国木田さん連絡先置いてって・・・」
宮「あー、行っちゃいましたね」
谷「・・・まぁ、帰ってきてからでもいっか」
そう言って二人は顔を見合わせて笑った
____河川敷____
一『敦・・・私の目、大丈夫』
敦「うん・・・多分。だって僕にも見えてるから」
川の水面に生える、脚
少し進み、そして沈む
咄嗟にカラスが寄り付く
この流れをループさせながら川を下る何か
敦「ぇ、えええい!」
一『?!』
水面下を泳ぐ敦を目で追いかける
やがて敦が一人の男性を抱えて来た
手を貸してやっと引き上げる
わお、本物だ
その時、太宰さんが目を覚ました
敦「あ、あんた流されてたけど・・・大丈夫?」
太「生きてたか・・・ちぇ」
ちぇっつったな
うちの可愛い敦に
ちぇ、だと?(殺意の眼差し)
と云うか、太宰さんがいるって事は
あの太宰馬鹿の累音も居るんじゃ・・・
でも辺りに人は居ないし・・・
死んでるのかもな!あははは!
敦「茶那、早く行こう!」
一『え、何が』
敦「お茶漬け奢ってくれるんだって!」
一『本当?!いざ行かん、お茶漬けの聖地へ!!!』
もうそこまで来てたの?!
奢るって言ったら累音とよく奢ったり奢られたりしたなぁ・・・
彼奴の場合ほとんど盗んだ金だったけど
____茶漬屋____
敦がガツガツと茶漬を食べる隣で
デザートのかき氷を食べる
敦が腹を満たしたところで尋ねる
一『ところで太宰さんと国木田さんは何のお仕事を?』
太「なぁに、探偵だよ」
敦「タンテー?」
敦、お前、この後この人と同じ仕事することになるんだぞ
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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時