ポックリ71 ページ21
一旦茶那を皆から遠ざけ、事情を説明する累音
一『お前相変わらず面倒な事やってんな』
枯『好きでやってる訳じゃねーよ』
その時、国木田が太宰に尋ねた
国「おい太宰、なんなんだこの小僧は」
枯『申し遅れました、僕は枯巣哭累音
今日は依頼に応じて、エアコン直しに来ました!』
国「お前がか?」
国木田が訝しげな視線を向ける
国「・・・歳は幾つだ」
枯『今年で成人を迎えます!』
部屋がシン・・・と静まり返った
国「はあああああああ??!!!」
ナ「まぁ」
谷「ボクより年上・・・」
まぁそうなるだろう
実は累音、見た目は十二歳程度の少年のままなのだ
理由は…長くなる為また後程
太「国木田君、こう見えても累音君は昔からの親友でね
私の専属医だったのだよ」
国「・・・医師免許は持っているのか」
枯『持ってますよ』
ほら、と医師免許証を取り出す
生年月日には確かに二十年前の日付が記されていた
枯『患者がいつも世話になってます』
ペコリと頭を下げる累音
未だに状況が飲み込めない国木田をよそに
ただニコニコ笑っていた
いや、何方かと言えばニヤニヤに等しい
皆の反応を楽しんでいるのだろう
ナ「でも枯巣哭さん、何も持っていらっしゃらないのですね」
一『本当だ、修理道具とかは?』
んふふ、と気持ち悪い笑みを浮かべ乍
エアコンの下に移動してポケットを探る
枯『そいっ!』
突如、ポケットから脚立がにゅっと出て来た
そしてガシャン!と音を立てて床に立つ
一『あ、思い出した!お前の能力異次元ポケットだ!』
枯『其のとーり!』
では、修理を開始させていただきます、
満足げに笑って修理に取り掛かる
その後、国木田が社員に仕事の再開を促し
社内は「いつも通り」に戻った
____うずまき____
谷「す、すンませんでした!」
敦の目の前で谷崎が深々と頭を下げる
敦は戸惑っている
谷「入社試験とは言え、あんなことを・・・」
敦「え、いや・・・」
一『あー、全然大丈夫ですよ、谷崎さんカッコよかったし』
ナ「茶那さんもお分かりで?!」
一『そりゃもちろん!』
女子二人がキャッキャしている隣で谷崎は謝り続ける
その時店のドアについていたベルが
カランコロン、と軽快な音を立てて
客の来店を知らせた
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作者名:chizomeと818猫とプチネコと茶々と___。 | 作成日時:2019年6月9日 12時