検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:13,323 hit

TALE8 ページ8

翌日、僕はフラウィと郊外を歩いていた


『あー、疲れたなー』

フラウィ「ね、ねぇあれみてよ…!!」

『うん?』




そよ風が僕の横を吹き抜けた

眼前に広がる広大な花畑

金色の花が丘一面に咲いていた



『わぁ…!!』



気が付くと花畑の丘に走り出していた

花の甘い蜜の香りがフワッと広がり、僕を包み込んでいく

しばらく走っていると、一本の木を見つけた




フラウィ「ねぇ、あの木の上で休憩しない?」

『上?!まぁ、いいけど…』




うんしょ、と言いながら木によじ登る

花畑が一面見渡せる程に大きい木だった




『こんなところ、あったんだ…!!!』

フラウィ「はい、じゃあ五時の方向を見ませう」




言われた通りに見てみると…




トリエル「今日はいい天気だから、ここでランチにしましょう!」

アズゴア「うん、みんなでピクニック、久しぶりだねぇ」

アルフィー「王様はこういう時にはしゃぎすぎるからいけないのよね」

アンダイン「まぁ、楽しそうだからいいんじゃないか?」




『モ、モンスター…!』




その中に今一番出会いたく無い奴の姿もあった

以前とは違い、人間の姿をしていたが一目でわかる


白い髪に隠れた凛々しい顔立ち

暗い影の中で輝く青い瞳は常に笑っている口元とは相反し、何処か悲しそうに見える




フラウィ「そんなことよりA、どうやって逃げるつもり?」

『え?』




見てみると、キッド(モンスターの子)が走って来た




キッド「なぁ!この木の下で食べようぜ!」

『キッド貴様…』




みなさん大賛成でこちらへ向かって来る

マフェット、ナプスタブルーク、スライム親子、今は俳優の筈のメタトンまで…!

人間になっても特徴は変わらないから誰が誰だかちゃんと分かる




『どうしよう…前みたいににっこり笑顔で「やっほー」なんて…』



ぜっったいに言えない

Gルートでモンスターを皆殺しにしたのは僕だ

今でも鮮明に覚えている



フラウィ「お前、確か殺したことのあるモンスターの能力なら何でも使えたよな

だったらサンズのテレポートを…」


『あれは本人が割と近くに居ないと飛距離が大幅に縮むの!』



フラウィ「じゃあそこにいるナプくんの消える能力で…」

『半透明のお化けになるわ!せめてこの木の下くらいならギリギリ使える筈…』




やばい、逃げらんない、どうしよ…

しゃーねぇ、取り囲まれる前に木の反対側から走って逃げるか!

TALE9→←TALE7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すー、 - 文スト×アンテ!?発想の天才か… (2021年11月24日 16時) (レス) id: afa1133b59 (このIDを非表示/違反報告)
血烏累音(プロフ) - ハロさん» ありがとうございます! (2019年10月5日 12時) (レス) id: e3a4ad10df (このIDを非表示/違反報告)
血烏累音(プロフ) - ハロさん» 神作品なんて初めて言われました (2019年10月5日 12時) (レス) id: e3a4ad10df (このIDを非表示/違反報告)
ハロ(プロフ) - 久しぶりにアンダーテールの神作品を見た!!面白いです、頑張ってください!! (2019年10月4日 23時) (レス) id: d9c85b7b29 (このIDを非表示/違反報告)
血烏累音(プロフ) - 腐った草さん» ありがとうございます!!!丁度コメント欄が寂しかったんですよ・・・! (2019年8月19日 12時) (レス) id: 128ab8f1ad (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:chizomeと___。 | 作成日時:2019年8月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。