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常連のカフェ Part.2 ページ3

一人で平気なのだが、安室透がやって来た。という訳で私は安室透と帰ることに…
「あの…」
安室透が急に声を掛けてきた。慌てて私は「何でしょうか?」と聞く。
「良かったら…今度一緒にカフェでも行きませんか?」
「…良いですよ。是非!」
私は安室透とお出掛けを約束した。「約束ですよ?」と聞かれ、もちろん肯定。
背後から殺気に満ちている人の気配をさっきから感じていたのだが、安室透はあまり言わなかった。
「あの…さっきのは聞かれてましたよね?」
約束した事を聞いてみると、安室透は「そうだな…聞かれている」と小さく答える。
「さっきからつけているのは分かりますが…変ですよ?」
安室透が仕掛ける。何か喧嘩でも起こってもおかしくはない。
(安室さん…止めて……)
私は止めようとしたが、安室透は全く聞かなかった。
「彼女といて何か悪いですか?客に親切しているだけですけど…?」
(安室さん……止めて。ホントに止めて…ジンが……)
私はもうどうしようも出来なかった。安室透の言葉が悪いのか、殺気がまた強くなっているような感じがした。
「……………」
何も言わずにずかずとこちらへ向かってきた。
「あっ……」
安室透は藤宮琉奈から強引に離され、声が漏れてしまった。
「この女は俺のもんだ、手を出すんじゃねぇよ」
「客として親切しているのに…それでも駄目なんですか?恋愛的に見ているなら…仕方ありませんね」
ふっと不敵な笑みを浮かべて見せた安室透に殺気がどんどん溢れてきていた。
(安室さん…止めてあげて……)
「俺がそんな可愛いことすると思うか?バーボン」
「貴方がそんな言っている傍からとっくにやってますよね?」
二人の言い合いはまだ続いた…
「てめぇ、絶対に殺す…」
「殺されたくありませんよ、店のこともありますし…ね」
二人の間に火花が散った。さらに安室透が痛い所を付く。
「そんなにAが好きなんですか?」
「……!!」
私はもう我慢ならなく、思わず間に入ってしまった。
「二人とも止めて下さい!」
その声に二人はぴたりと止めた。痛い視線が私に当てられる。
「そんな怖い顔で見ないで下さい!作ったお菓子あげませんからね?」
お菓子という言葉に反応した。
「作ったのか…?」
ジンに聞かれ、私は「そうですが…」と言う。
すると、お菓子に手を伸ばした。
「…食べてもいいのだろうな?」
「はい…」
安室透が「僕も貰ってもいいかい?」と聞いてきた。
「それは出来ねぇ相談だ」
「僕にも食べる権利はありますよね?!」
また二人の言い合いが始まろうとしていた。
(二人とも…止めて…!!)

白い真夜中 Part.1→←常連のカフェ Part.1


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作者名:零月 | 作成日時:2016年6月4日 19時

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