隣は、零。【ゼロの執行人】 (ページ32)

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Episode30 ページ32

『犯人が分かった！日下部検事だ！そいつを見掛けたら______』
そう言う降谷零。雨宮Aとすれ違う日下部検事…

「………！！」

それを見て、雨宮Aは携帯を切る。すぐに日下部検事を追い掛ける！

「A……？！」

電話が途切れ、降谷零は嫌な予感がした。まさかと思うが…車を急発進させる！
(安室さんも…“名前”で呼ぶんだ……)
その電話を聞いて、コナンは驚く。歯を食い縛って、降谷零はハンドルを切る！

A_____！

＊

嫌な予感がした_______

降谷零は車を急発進させ、警視庁へと向かう！

「…間に合ってくれ！」

A_____！！

「待ちなさい…！」
日下部検事を見つけ、私はひたすら走る。蘭たちを置いていき、階段を下っていく。
(足が速いな…あの女！)
追い掛けてくる雨宮A。後ろを見ると、後少しで追いつかれそうだ。

「………！！」

日下部検事は足を止めた。先回りしている雨宮Aを前に。
(ここまで追いやられるとは……！)

「________ッ！」

突っ掛かってくる雨宮Aを避け、腕を掴む。それを捻った日下部検事は見下す。
「お前…“公安”の者だな？！」
見覚えがあるようで、声を荒げた。“公安”の者だと知ると、表情が変わった。
「………！！」

同時刻。
警視庁内でざわついている中、佐藤刑事は呼び掛ける。
「誰か、予備の明かりをお願いします！」

「非常用電源が破壊されているようです…！」
「何！？一体何が起きとるんだ…！！」

話していると、後方のドアから白鳥警部が入ってきた。
「NAZUから報告です！無人探査機への不正アクセスが確認されました！！」

_____停電に見舞われたのは、警視庁だけ

その警視庁の近くに、風見刑事はいた。
「“はくちょう”本体は大気圏で燃え尽きますが、カプセルの落下地点が狂ってることが判明し、NAZUでは騒ぎになっているようです。
最新の落下予測データを送ります！」
風見刑事は降谷零に“予測データ”を送る。そのデータには……

「何てことだ……」

送られてきた落下予測データを見て、呟いた。それをコナンにも見せる。
「やはり、犯人の狙いは……警視庁！！」

「何だと！？4mを超えるカプセルがここに！？」

目暮警部は驚きの声をあげた。犯人は、警視庁に落とす気なのだ。
「4メートルを超えるカプセルが落下すれば被害は想像もつかないぞ！」
被害は想像つかない程で、“カジノタワー”に避難することになった。

「お父さん…」

「安心しろ、俺がいる。俺の傍から離れるなよ」
そう言った毛利小五郎。英理の頬が赤く染まる。
「え、えぇ……」