Episode13 ページ15
「圧力ポットの他に、フライパンやお鍋。食器と散乱してるから、爆発した場所は施設内にある飲食店の厨房だったようね」
「何だよ!!“爆弾”じゃねぇーのかよ!!」
“爆弾”ではなく……
_____圧力鍋だった
「爆発物を探せっていう君の頼みで、哀君が頑張ってくれてるんじゃぞ。それをなんじゃ君らしくもない」
阿笠博士は声を荒げた。注意された。コナンは大人しくなった。
「悪ぃ……」
黙っていると、灰原が気に掛けて「どうしたの?」と声を掛けた。
「おっちゃんが……送検された………」
_________!!
「ですから、私橘鏡子に“眠りの小五郎”を護させて下さい!」
弁護したいと言っていて、毛利蘭たちは驚いた。
「私がこれまでに、扱ってきた事件です」
資料を鞄から出して、机に置く。それを妃英理が読み上げる。
「“二条院大学過激派事件”に、“経産省スパイ事件”……公安事件が多いのね」
ほとんど公安警察絡みだった。
「あ、じゃあ今回の事件にピッタリ_____」
「…それで?お姉さんの裁判の勝敗は?」
コナンの問い掛けに、苦笑いしながら言う。
「ぜーんぶ、負けてるの!」
__________!?
コナンと毛利蘭は“は…?”のような表情。こんな弁護士に任せられるのだろうか。
「あ、でも…公安事件は難しいのよね」
妃英理は橘鏡子をフォローする。資料を読みながら。
「検察が起訴した事件の勝率は、ご存知の通り9割以上…」
「それが、公安事件だともっと上がる」
「つまり、勝てるわけないんです」
スマホを取り出してコナンたちに見せる。「でも、私はケー弁なので…」と橘鏡子は言う。
_____ケー弁?
「事務所を持たず、携帯電話で仕事を取るフリーの弁護士のことよ」
妃英理が説明する。「だから、不利な裁判でもならないと!」と橘鏡子は言っている。
「…それで、お父さんの裁判を?」
「弁護士を探しているんですよね。弁護士会で聞きました、やらせてください!」
「ちょーっと、お待ち下さい」
そう言って、妃英理に聞く。負けてると聞いて嫌な予感がしていた。
「でも、見るからにダメ弁護士だから検察側もなめてくるかも…」
コナンと話している橘鏡子を見ながら、フフッと微笑む。
「そんなんじゃ勝てないよ!やっぱ、国際弁護人に頼んだ方が_________」
「それだと私がでしゃばれない」
「えっ…?」と毛利蘭は聞き返す。妃英理の表情は真面目だ。
「でも、あの人なら私が口を出せる」
__東京地方検察庁
日下部検事の部屋、毛利小五郎はそにいる。
「警察では、否認を続けたようですね」
「当然だろ。俺は何もやっちゃいねぇ」
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時