Episode12 ページ14
「待ってくれ!だったら、防犯カメラに毛利君が映ってたはずだ!」
どうもこうも、毛利小五郎が犯人だとは思いたくなかった。
「現場にネットが開通したのが昨日からなので、それ以前のカメラは作動していません」
目暮警部は、黙って乗り出した身体を引っ込めた。
「この細工をしたうえで毛利小五郎は“ガス栓”をネット操作し、ガス漏れ状態にした。それで、今回の爆発が______」
「そんな……何で、毛利さんがこんなことを……」
千葉刑事も目暮警部と同じく、毛利小五郎が犯人だとは思ってなかった。
「取り調べでは、何と言っている?」
黒田は風見刑事に聞く。否認を続けていることを話した後…
_____否認のままでも送検は出来ますが
その言葉に目暮警部が立ち上がった。
「動機も分からないのに、送検する気か!?」
「証拠が揃えば、送検。警察官として当然のことですか?」
キリッと風見刑事は眼鏡をかけ直した。送検する気だ。
「待ってくれ!何かひっかかる!何かおかしい…!」
「“何かひっかかる”、“何かおかしい”でこれだけの捜査官は動きますか?」
そう言われて、何も言い返せなかった。風見は“毛利小五郎”が犯人だと言い張る_____
こうして、毛利小五郎は“送検”されてしまった。その情報は毛利蘭たちにも…
「送検に足る証拠はあるんですか?」
白鳥警部が伝えにきていて、妃英理は聞く。「はい」と言って妃英理にある資料を渡す。
「送検するには十分ね……」
妃英理は白鳥警部から受け取った資料を眺める。送検されたことに蘭は驚く。
「何で……お父さんが………」
毛利蘭の目に涙が浮かぶ。なぐさめるように妃英理が優しく抱き締める。
(待ってろ、蘭……)
_______オレがゼッテーおっちゃんを助けてやっから!
「博士ー!見つかったって?」
コナンは阿笠邸を訪れていた。地下の部屋に入る。
「おう、来たか。ほれ」
コナンにモニターを見せる。破片を繋ぎ合わせた鉄製の物体が映っている。
「確かに、爆弾に見えるかも……」
「君に頼まれて、飛び散った破片をドローンを撮影したじゃろ?
今、爆弾の種類を特定するため、哀君がネット上のあらゆる画像と照合してくれとる」
ネット上の画像が次々と映し出される。エンターキーを押すと、一致するものがあった。
「…あったわよ。合致するものが」
解析が終わり、灰原は映し出された文章を読み上げる。
「スマホから圧力、温度、時間を設定するだけでお手軽にスープや、煮物ができる“IOT家電”だって」
パソコンには、様々な料理と一緒に“IOT家電”が映っていた。
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時