Episode9 ページ11
「ふざけるな!!」
「公安の任意同行なんか知るか!!」と、小五郎は言い張る。
「では、今の“公務執行妨害”で逮捕します」
「手を払っただけだろーが!って、おい!」
風見は構わず小五郎の腕を掴み、ポケットから取り出した手錠をかける。
(お父さん……!)
蘭は驚いた顔をしながら、何も出来ずにいた。
「……4月28日、午後4時56分」
腕時計を見て、逮捕時刻を読み上げる。すると、他の公安刑事が小五郎の両脇をつかんで連行していく。
「おい…!放せよ!おい!!」
「暴れれば、容疑が増えるだけですよ」
毛利探偵事務所を後にしようとした時、「待って!!」とコナンは風見の前に立つ。
「小五郎のおじさんが犯人なら、サミット会場を爆破する“動機”って何!?」
“動機”と聞いて、小五郎はハッとした。「そうだ!何のために…」
「それも事情聴取で、うかがいます」
そう言い、風見は毛利小五郎を強引に連れていく。
「……お父さん!」
追いかけようとする蘭を園子が慌てて止めた。
「落ち着いて、蘭。すぐに工藤くんに連絡!」
園子はそう言うが、事前に連絡していた。それ以降、新一からの連絡はなかった。
「したわよっ!したのに…!」
「そんな…こんなときに、なんであの男は来ないのよ……!」
蘭_______!
コナンは、歯を食い縛った。どうにか毛利小五郎の無実を晴らすことは出来ないのかと考えを巡らせる……
________!!
毛利小五郎を乗せた車を追うが、走っていってしまった。
すると、後ろからドアについている鈴が鳴り……
「……!!」
安室透が喫茶店ポアロから姿を現す。怪我をしていることに気付く。
「___________...」
「ねぇ、この人……公安の刑事だよね?」
“喫茶店ポアロ”へと向かい、先程撮った写真を見せる。
「怪我してるね。風見刑事も、安室さんも……」
「さぁ、知らないけど…」
全く関係ないように安室透は言っている。それでも、コナンはめげずに問い掛ける。
「つまり、安室さんもいたんだよね。“爆発現場”に……」
「何の話か分からないなぁ……」
コナンが言うことに、“否定”していた。目線も合わさずに。
「…サミット会場の下見をしてたんでしょ?」
その言葉に、手の動きがピタリと止まる。すぐに、手を動かしてゴミを掃く。
「きっとその時、テロの可能性を察知した。
だけど、今のままじゃ爆発を“事故”で処理されてしまう…
そこで容疑者をでっち上げた。違う!?」
「安室さんや彼みたいな“警察官”なら、パソコンに細工をしたり…現場に指紋を残すことだって可能だよね?」
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作者名:零月 | 作成日時:2018年4月16日 19時