【歌い手】とある小さな物語【短編集】

私を殺して！ 【96猫】 ページ18

Aside

最近親友のくろの様子がおかしい

日中に目が虚になってて元気がなさそうなのに

夕方から早朝にかけてはとても元気なのだ

前から知っている私の親友はいなくなりつつあるみたいな

だから少しでも相談して欲しいのだ

そしていまは放課後。私たち以外はいない。聞くなら今だろう

貴「ねえ、くろ。なんかあったの？最近元気なさそうだったから」

9「なんでもない！少し考え事があったんよ。だから大丈夫」

嘘だってすぐにわかった

くろは嘘をつくときに絶対左手を隠そうとする今もそうだった

貴「なんでもいい。引かれると思ってるものでも、私はくろを信じるから」

9「Aは殺人病ってわかる？わしそれなんよ。

人を殺してしまう。ダメって分かってても。」

殺人病を治すには好きな人(異性)、大切な人(同性)

このどちらかをｺﾛさなければならない

貴「くろ、貴方の大切な人を教えて？」

9「わしは…………Aが一番！でも殺したくない！」

その言葉を待ってたよ

自ら消えるからくろは殺さなくて済む

さようなら、ううん、またね！






9「Aもう殺人病は治ったから帰ってきて」







あの放課後から４日後私は自 殺した
貴「帰ってきて、か…………ごめんね」

うるさい！！ 【あらき】→←只今、作業中でーす 【まふまふ】

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