#story 23 ページ26
左京さんに車で送ってもらい、住むことになったマンションは
すごく大きくて綺麗だった。新しく建ったやつなのかな…
左京さんと迫田さんにお礼を言い渡された鍵で
部屋の扉を開けると、ある程度の家具は揃っていた。
揃えてくれたのかな…唐突すぎるお願いだったのに
本当に感謝でいっぱいだ。
そんなことを思いながら家の中に入り、扉を閉める。
少しソファーで寛いだ後に荷解きをした。
「はー…」
全ての荷物を片付け終わり、ひと息つくと
ソファーに戻って寝転がる。
至さんと会いたくない一心でここまで来ちゃったけど…
大丈夫かな、迷惑とかになってないかな。
まぁ稽古にも出るし相手役にもなるから大丈夫だとは思うけど。
俺を選んできたのにはびっくりした。
……まあアピールしてきてるから、わかるはわかるけど
本当に新団員の俺なんかでいいんだろうか。
一度起き上がり、先程貰った次公演の台本を
読みながらそう思う。
台本の表紙には"主演:茅ヶ崎至、準主演:雛森A"と
でかでかと書かれていた。
「しかも準主演かよ……」
はぁーっと溜息を吐いて、テーブルに台本を置くと再び寝転がった。
俺がする役は、至さん演じる恋愛嫌いな主人公に惚れて
アタックして砕けても、何度でも好きだと伝える健気な人の役。
……なんだか普段の俺と至さんが逆になったみたいだ。
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立夏(プロフ) - あいちゃんさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(*´ω`*)亀更新ですがこれからも宜しくお願いします♪ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 4d6843689d (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 頑張ってくださいいつも楽しみにさせていただいてます(`・ω・´)キリッ (2018年4月16日 6時) (レス) id: 9afa5d89f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立夏 | 作成日時:2017年10月3日 14時