#story 9 ページ11
『Aくん、準備出来た?』
「はい。いつでも大丈夫ですよ」
今日は紬さんと水族館へ行く日。
玄関へ向かうと、紬さんがもう既にいた。
『それじゃあ行こう。もう少しでバスが来るよ』
そう言っていつもの優しい微笑みを向けると
俺の腕を引き行き先の水族館専用のバスに乗った。
「ここって専用バスとかあるんだな…知らなかった」
『俺も昨日知ったんだ。その方が早く着くと思って』
「そうだったんですか?ありがとうございます」
『いいえ。楽しみだね』
その言葉に頷き、窓の外を眺めた。
なんだか紬さんって一緒にいると落ち着くんだよな。
───────────────
『わぁ…Aくん見て見て!大きな水槽がある!』
バスに乗る時のように、俺の腕を引きあっちへこっちへと
大はしゃぎで水族館をまわる紬さん。天使か。
「本当ですね。すごく綺麗」
そう言って紬さんが行く方向に着いていき、そう言う。
『Aくん凄くかっこいいね』
「え…?」
ふとそう呟かれたのが聞こえ、聞き返してしまった。
『あっ、えっと、私服がすごくお洒落だから…
俺は服とかよくわからないし羨ましいなって』
「それじゃあよかったら今度一緒に服見に行きませんか?
俺が好きな服のブランドですけど」
『うん!是非行かせてもらうね』
えへへ、と笑って嬉しそうにそう言ってきた。
みんなが紬さんに対して甘い理由がわかった気がする。
そしてその後も水族館を楽しみ、みんなへのお土産を買って
寮近くのカフェで一息つく。
『今日は誘ってくれてありがとう。楽しかったよ』
「俺もすごく楽しかったのでよかったです」
そう言い微笑むと、紬さんも嬉しそうに笑う。
『なんだかAくんと一緒にいると楽しいな』
「本当ですか?嬉しいです。俺は紬さんと一緒にいると
すごく落ち着きます」
『そうかな?なんだか照れるね』
そう恥ずかしそうに笑う紬さん。可愛いな。
そんな事を思いながらしばらく寛いだ後、寮に戻る。
紬さんを連れていく服屋考えておかないとな。
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立夏(プロフ) - あいちゃんさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(*´ω`*)亀更新ですがこれからも宜しくお願いします♪ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 4d6843689d (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 頑張ってくださいいつも楽しみにさせていただいてます(`・ω・´)キリッ (2018年4月16日 6時) (レス) id: 9afa5d89f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立夏 | 作成日時:2017年10月3日 14時