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とある休日。収録があるからと家を出た彼からLINEが届く。
わりー、玄関に置いてる紙袋届けてくんね?
どうやら打ち合わせに必要な書類を忘れていたようで、本社へと足を運んでいた。受付の人に声を掛けようとしていると、1人の男性が近づいてくる。
「あ、Aちゃんだ」
「叶さんこんにちは。葛葉にコレを､､､」
「あーアイツ今打ち合わせしてるんだよね、あっちで待ってようか」
叶さんに誘導され近くの椅子へ腰掛ける。
「XXXってお店のケーキ美味しかった？」
「あ、はい。美味しかったです！叶さんも差し入れでいただいたんですもんね」
「差し入れでもらったのは焼き菓子だから、ケーキは食べてないんだよね」
「あれ、差し入れでもらったって､､､」
「もしかして葛葉いつも差し入れって言ってる？」
「？はい、そうですけど？」
「ねえAちゃん、葛葉には内緒ね」
アイツいつも差し入れでもらったもの気に入ったら、スタッフの人にお店の名前とか場所聞いてんだよ。お前そんなの聞いてどうすんの、わざわざ買いに行かないでしょって言ったらなんて言ったと思う？�爛▲ぅ弔砲眇�わせてやりてぇから�瓩世辰董�
叶さんの穏やかな声が耳元で囁かれる。それと同時に「A！」と大きな声で呼ばれ、パタパタと葛葉がやってくる。
「じゃあ僕も打ち合わせがあるから、Aちゃんまたね」
「ありがとうございました！」
ヒラヒラと手を降り、席を離れる叶さんを見送るわたしに
「叶と何の話してたんだよ」
「んー、ナイショの話」
「んだよそれ､､､」
不貞腐れたように呟く彼が愛おしい。
「ねぇ葛葉、終わるの待ってるからケーキでも買って帰ろっか」
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作者名：mog | 作成日時：2024年3月19日 20時
