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kzh | ナイショの話 ページ3

「ん、」


「わ、これ有名なお店じゃん」


「しらねー、差し入れでもらった」


ぶっきらぼうに渡された白い箱から漂う甘い匂い。流行り物には疎い彼が、こうしてスイーツを片手に帰ってくるのは決まって収録の日だった。


差し入れでもらったからと毎度それなりの数のスイーツが入った箱を見るたびに、人気者ってすごいんだな〜と子供のような感想が浮かぶ。


綺麗に並べられた様々な種類のケーキはどれもわたし好みの物ばかりで、差し入れしてくれた人とは気が合うだろうなぁと目を輝かせる。



「好きなもん選べよ」


「いいの?葛葉がもらってきたのに」


「おー」


「じゃあこれにしよっかな」


「それは俺が食うやつ」


「先選んでいいよって言ったじゃん」


「わーったよ、半分やるから」


結局いつもこうして2人で半分こしてスイーツを食べる時間がわたしは大好きだ。

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作者名:mog | 作成日時:2024年3月19日 20時

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