乱歩さんの妹さんはっ！

妹さん14 ページ21

敦side


敦｢梦ちゃんっ！危ないっ！｣


『？………ｯ』ﾄﾞｻｯ


間に合わなかった…


梦ちゃんの後ろにはポートマフィアの禍狗、芥川龍之介がいた


敦｢芥川っ！お前、梦に何をしたっ！｣


芥｢貴様に教える義理はない。人虎｣


許さない…そんな感情が巡る


梦ちゃんは正式な社員ではない。でも、僕らの探偵社の大切な仲間だ


敦｢待て、芥川っ！梦ちゃんをどうするつもりだ！｣


芥｢貴様に教える義理はないと言った筈だ。人虎 異能力【羅生門】！｣


敦｢っ！｣


梦ちゃんが攫われた…


誰のせいで？僕がちゃんとしてなかったから？


院長先生｢そうだ。お前がしっかりと見ておけばあの小娘は攫われずにすんだ。全てお前の責任だ｣


孤児院の院長の声が聞こえる


違う、違うと言いたいのに否定しきれない自分がいる


敦｢じゃぁ、どうすれば…僕はどうすればいいんだ…｣


僕に、出来ることなんて…何も


頭に浮かんだのは探偵社の頼れる先輩方の顔だった


乱歩さん、太宰さん、国木田さん…


敦｢社に、探偵社に戻って伝えないと…｣


兎に角早く探偵社に戻って梦ちゃんの事を伝えよう


そう思って、僕は夕日の沈むヨコハマの街を駆け抜けた

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