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昼を過ぎた頃の広場は、とても多くの人で賑わっている。
すごいねーと呆けるベルーガの腰を人の波に飲まれてしまわないようグッと抱き寄せれば、赤くなった耳が見えて思わずかぶりつきたくなった。
｢なんか甘い匂いがするね｣
｢ホントだな。あの露店からっぽい｣
行ってみる？と言えば何度も頷くので、数人いる列へと並んだ。
待っている間、ころころと小さな楕円形のものが作られていく店の人の手元を、興味津々といったように見つめるベルーガの様子をそっと見守る。
液体を流し込み蓋を閉じてしばらくすれば、ふんわりと焼き上がり甘い匂いが漂う。
初めて見る…と呟くベルーガに、おれもだと返した。
順番が回ってきて、店主が大中小どの量にする？と陽気に聞いてくる。
それにベルーガは、夕ご飯が食べれなくなったら困るから小でと返答した。
その返答にかわいいなぁとペンギンは思う。
何を言っても何をやっても彼女が可愛く見えてしまい、重症だなぁと苦笑した。
小さな紙袋を受け取って、ちょうど空いていた木陰の下のベンチへと並んで座る。
かさりと音を立てて一粒手に取り口へと放り込んだ。
｢ん、ふわふわ！ほんのり甘くて美味しい！｣
キラキラと目を輝かすベルーガを横目に、ペンギンも一粒口に放り込む。
ただ型に流し込んで焼き上げただけの素朴なものだが、確かに、美味い。
今度は目を閉じて、んーと考え込みながら咀嚼するベルーガに、どうした？と聞けば、船でも作れるかなと思って材料は何か考えていたそうだ。
材料はなんとなく分かるけど、型がないしな…と呟くので、機械いじりなどが得意なクルーに頼もうと言えば、とても喜んだ。
そんな二人の足元に小鳥たちがわらわらと群がってくる。
おこぼれを貰いに来たのだろう。
小さく千切ってばらまけば、ちちちと啄み、取り合いの喧嘩をするやつもいる。
かわいい！私もしたいと彼女も小鳥たちへと分け与えていく。
自分たちも食べ進めて紙袋の中身が無くなれば、それを察知した小鳥たちは飛び立っていった。
それに薄情者…とベルーガは頬を膨らまし、その姿が可笑しくて思わずふはっと吹き出してしまった。
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もふもふ子(プロフ) - モノクロさん» すみません！コメント見落としていました( ;´꒳`;)リクエストありがとうございます！頑張って書きますので、待っていてくださいね♪私のお話でもっとペンギンを好きになってもらえたら嬉しいです！ぜひ結婚を前提にお付き合い下さい( *´꒳` ) (2023年1月20日 19時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 初コメお邪魔します。リクです。ベルーガちゃんと、ペンギンの共闘かペンギンをベルーガが庇って怪我しちゃう的なヤツ書いてほしいです。作者様の書くペンギンかっこよすぎです。結婚前提に付き合ってください。 (2023年1月3日 19時) (レス) id: 668dfd3812 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ライキさん» 喜んで頂けてよかったです(*^^*)リクエストありがとうございました！書いていてとても楽しかったです♪またお話を更新した歳はぜひ覗きに来てくださいっ (2022年11月19日 11時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ライキ - うわぁぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！すごくすごいです！！語彙力がなくて申し訳ないんですけど…もうほんとに！！かわいいです！、ありがとうございます！ 理想以上すぎて！ありがとうございます！ずっと応援させてもらいます！！！ (2022年11月18日 18時) (レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» そう言って頂けて嬉しいです！ホッとしました( ´▿` )リクエストありがとうございました！また更新した際は、ぜひ覗きに来てください♪ (2022年11月10日 18時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年10月26日 20時
