雛鳥の足跡…17こ ページ18
書類と睨めっこしていれば、嫌な予感がする…とマルコが思った瞬間、バンッと勢いよく扉が開き、エースが飛び込んできた。
｢おはようマルコ！Aは元気になったか！？｣
｢うるせぇよい、まだ寝てる。静かにしろい｣
本当に不寝番明けか？と思うほど声高らかに言うエースにマルコは頭が痛くなる。
くいっと親指でAのいる方を示せば毛布に丸まって眠る姿があり、ずかずかと歩み寄りベッドのそばで胡座をかいて座り込んでAの顔を覗く。
おぉ、顔色良くなってんなと言って嬉しそうに笑う末っ子の姿に、微笑ましいなとマルコもくすりと笑う。
｢よかったよかった！んじゃあおれ腹も減ったし眠いから行くな｣
そう言ってエースは嵐のように去って行く。
その五月蝿さに身動ぎはしたもののAは起きなかった。
どうやら何日か眠れなかった分を補うように眠っているらしい。
眠れるのならよかったと毛布を掛け直して頭を撫で、また書類へと向き合った。
太陽が真上に上がった頃に、毛布の山が動いた。
のそりと起き上がってぼーっとしているところに声をかけると目が合い、さあっとその顔は朱に染っていった。
｢飯食いに行くから着替えて来いよい｣
そう言うと、ビシッと敬礼をし、はいっ！と軍人のような返事をし部屋を飛び出していった。
なんとも初々しく可笑しく、くつくつと笑ってその姿をマルコは見送った。
食堂へ入ればカウンターでサッチがいつものように出迎えてくれる。
｢おうA、今日は顔色が良いようだな！｣
笑って頭を撫でてくれたあと、サッチはギッとマルコを睨みつける。
｢おいマルコてめぇ、エースから聞いたぞ！Aと一緒に寝たんだってなぁ！｣
サッチがそう言えば、あちこちでブフッと吹き出す音が聞こえてくる。
ここ数日寝れてなかったから寝かしつけただけだよいと、マルコはさらりと流す。
お陰様でよく眠れましたとAが顔を赤らめ照れたように言えば、羨ましいぜチクショウ！とサッチは泣き崩れた。
そんなサッチをマルコは早くメシ作れよいと一蹴し、席を陣取るため去って行き、その後ろを慌ててAが追いかけて行った…。
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もふもふ子(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (2022年10月6日 22時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - もふもふ子さん» かわいいから問題無しです！！ (2022年10月6日 19時) (レス) id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - 如月さん» 幼女な夢主さんが好きで来られた方々には紛らわしい題名ですよね…申し訳ないです… (2022年10月6日 13時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 雛鳥って書いてあるから子供かな？って思ったけど成人してたわ (2022年10月6日 12時) (レス) @page7 id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - thmrt1214さん» ありがとうございます！このお話でマルコさんをもっと好きになって頂けて大変光栄です！続編は大人のお話を入れ込んでいきますので、未成年の方は閲覧できないように設定している、ということでごさいます。 (2022年9月27日 23時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月17日 4時
